障がい者手帳を持っている人は、公共交通料金が減免される
自分の意思に関わらず、生まれつき、障がいがある人、生きていく中で、障がいを負う人もいるが、いずれも、 ハンディキャップを持ち、日々の生活を送る人が、日本には、たくさんいる。
筆者も、会社勤めの中で、慢性的にストレスが蓄積してしまい、10年来、体調を崩しがちで、現在に至る。
長期間、慢性的に体調不良が、継続しているため、この度、障がい者手帳を申請し、 承認された。
障がいの程度は、人それぞれで、毎日の生活に大きな支障がある方もいる。
障がい者手帳は、2種類ある。
身体障がい者手帳と、精神障がい者手帳の2種類だ。
しかし、いずれの、障がいを持つ人達にとっては、程度の大小よりも、ハンディキャップをいかに克服し、日々を快適に暮らすかに焦点を置き、創意工夫をしながら、生活しているものだ。
また、健常者だからと言って、みながみな、幸せで快適な生活を送っている訳でもない。
健常者だから幸せで、障がい者だから、そうではない、そんな、安易な整理はできない。
昨今の日本では、バリアフリー化も急速に発展していて、これまで、健常者と障がい者の間にあった溝のようなものも、かなり、狭まってきている。
それには、日本人特有の、「優しい気質」が、営々と流れているように思う。
しかし、障がい者は、健常者に比べて、やはり、ハンディキャップがあることは事実で、国は、障がい者への支援策の1つとして、公共の交通機関を利用する際の、政策を実施している。
通常、障がい者手帳を取得している人は、この、交通機関利用料金が、通常の半額になる。
級は、1級から3級まであるが、いずれの級でも適用される。
ハンディキャップを持つ障がい者にとっては、ささやかではあるが、有効な施策となっている。
公共交通機関でicocaやSuicaは半額処理されるのか
公共交通機関も、バリアフリー化は、進んでいて、電車、バス、路面電車など、障がい者にも、無理なく利用できる工夫が、続々と施されている。
そんな中、公共交通機関の利用代金を、電子マネーで支払うのは、もはや、一般化しつつある。
icocaやSuicaなどが、全国的には、一般的だろうか、やはり、交通系の電車決済ほど、利便性の高い電子決済手段は、無いだろう。
鉄道が絡むと、例え、携帯事業者のPAY決済でも、立ち入れないから、icocaやSuicaは、最強の決済システムと言っていい。
そして、気になるのは、障がい者手帳を持っている人、又は、子供と一緒に料金を支払う人などは、icocaやSuicaで、運賃を支払う際、半額で、電子処理されるのだろうか。
こんな、疑問を抱くのは、恐らく、筆者だけではないのではないか。
やはり、こういうケースは、現金払いになるのか。
これは、かなり、気になる。
実際に、icocaやSuicaで、公共交通機関を利用しないと、分からないし、色々、調べてみたが、公的文書で記されているものは、見当たらなかった。
筆者も手帳を所持しているので、気になって仕方なかった。
結論を言うと、障がい者手帳を車掌さんに提示し、「icoca又は、Suicaで支払えますか?」と、伝えると、車掌さんが、半額の処理をしてくれる。
後は、デバイス、スマホや時計、カードをかざす事で、無事、半額分が引き落とされる。
これは、筆者が、実際に、バス、路面電車に乗って確認したので、同じように、電子決済が出来るのかどうか、不安に思いながら、敢えて、現金で処理している方がいたら、安心して、電子決済で処理して欲しい。
いちいち、現金を準備しなくていいから、手間が省ける。
電車は、未確認だが、バスや路面電車が出来て、本家本元の鉄道で、処理できないことは、 まず、考えられない。
本来、公共交通機関利用で、半額になる、障がい者手帳を持っている人、もしくは、子供料金の場合、電子決済でも、きっちり、半額処理される。
障がい者手帳をスマホ化できるアプリmirairoID
世の中、現金を持ち歩かない傾向は、これからも加速化する。
と、言うより、先進諸外国では、既に、日本の何倍も、現金レス化は、進んでいる。
日本が、極端に遅れているだけの話だ。
だから、これからは、益々、決済の電子化は進む。
公共交通機関の決済が、電子化出来るなら、障がい者手帳も、現物提示でない方法はないかと思う人は、いないだろうか。
筆者は、公共交通機関を利用する度、わざわざ、手帳を持参するのが、少々、煩わしいと感じていた。
何かいい方法はないかと、調べていたところ、障がい者手帳をスマホの中で持ち歩けるアプリを発見した。
mirairoIDと言うアプリがある。
この、mirairoIDアプリを使えば、障がい者手帳を、現物で持ち歩く事なく、スマホの中に取り込むことが出来る。
しかし、スマホのアプリに障がい者手帳を取り込む行為、非常にセンシティブな情報を提供して、問題ないのだろうか。
筆者も、情報管理の観点から、不安だったので、mirairoで、調べてみると、同じような境遇を持たれている方が、より、ユニバーサルデザインを事業目的として、設立された企業が、 提供しているアプリである事が分かった。
株式会社ミライロと言う企業だ。
株式会社ミライロとは、垣内俊哉さんが、2010年に、ユニバーサルデザイン及び、ユニバーサルマナーに関するリサーチ及び、コンサルティングを中心に、障がい者のための、価値あるライフスタイルを創出するために、立ち上げた企業だ。
垣内俊哉さんご自身も、生まれつきの障がいをお持ちで、障がいがあっても、快適なライフスタイルを築けるしくみを構築している。
以下は、株式会社ミライロの事業内容の引用となる。
これなら、安心だ。
(株)ミライロ事業内容
- ユニバーサルデザイン及びユニバーサルマナーに関するリサーチ及びコンサルティング
- ユニバーサルデザイン及びユニバーサルマナーに関する教育研修の企画、開催及び運営
- 建築物、室内空間及び製品のユニバーサルデザイン化に伴う企画、設計、開発及び施工
- 建築物及び地域のバリアフリーに関する各種情報の収集、提供及び販売
- バリアフリーマップ、案内板及び各種印刷物の企画、制作及び販売
- アプリケーション及びデータベースの企画、設計、開発、提供及び販売
障害者及び高齢者を対象とする情報保障及び遠隔サポート
障がい者手帳を見せびらかしたい人など、1人もいるはずがないが、非常にセンシティブな情報だし、どちらかというと、見せたくないと言う人の方が、圧倒的に多いだろう。
そんな、複雑な心理にも、非常に優しいアプリである事に違いない。
Androidでも、iosでも、 提供されているから、良かったら、試してみて欲しい。
スマホ画面を、見せるだけで、障がい者手帳を提示できるのは、物理的だけでなく、精神的にも、大いに役立つアプリだ。
日本は、益々、バリアフリー化していく
障がい者も健常者も、これからは、益々、シームレス化していく日本。
少し前までは、障がい者にとっては、行きたくても行けなかったような、社会的環境だったが、現在では、基本、バリアフリー化を前提に、建造物は、設計されている。
また、今回、紹介した、mirairoなどの、社会的弱者が快適に生活できるような企業も増えている。
オリンピックもパラリンピックも、同じように、アスリート達は、頂点を目指せるし、障がい者には、優しい日本人の気質は、これから、益々、ポジティブな、方向を向いて行くだろう。
ハンディキャップを負ってしまうことは、辛い事には違いない。
しかし、健常者の中にも、苦しんでいる人はいる。
いずれにしても、この先の人生を、保証された人など、世の中には、1人もいないと言う事だ。
誰だって、今、この時を生きていくしかないのだ。
そして、その先には、生きていて、良かったと思える瞬間が、 誰にでも、必ずあるはずだ。
それは、 その人にとっての、幸福感でしかない唯一のものだ。
その瞬間を味わうために、今日も、胸を張って、 前に進んで行こう。
自分の人生は、自分でしか決められないのだから。