鬼滅はなぜ、人の心に響くのか
地上波、つまり、地デジでの、鬼滅の刃の放送が、いよいよ始まった。
放送権を得たのは、東宝で、フジテレビ系列で、放送される。
もともと、鬼滅の刃の作者は、吾峠呼世晴さん。
プロダクションは、ufotableだ。
みなさん、この、ufotable、どう読む?
筆者は、読めなかった。
吾峠呼世晴さんのことも知らなかったし、名前を、正しく読めなかった。
団塊世代の筆者だが、東宝や、スタジオジブリは知っているが、ufotableは、知らない。
鬼滅の刃で、初めて、吾峠呼世晴を知り、ufotableを知った。
このほど、鬼滅の刃、 柱集結編や、無限列車編が、地上波に登場したことで、初めて、作者である、吾峠呼世晴さんを知り、そのプロダクションが、ufotableだと知る人は、恐らく少なくないはずだ。
Amazonプライムや、Netflixでは、有料て、動画配信されていたが、いよいよ、フジテレビ系列では、レギュラー番組化されることが決まったことで、 益々、吾峠呼世晴やufotableプロダクションというフレーズを見かける頻度は、 高くなる。
ufotableプロダクション。
因みに、ufotableは、「ユーフォーテーブル」と読む。
知っていないと・・・なかなか、読めない。
ここで、筆者が言いたいことは、知らない、読めないような、プロダクションが 製作した作品であっても、内容が興味深く人の心に響く作品であれば、今や、あっと言う間に、世の中に広まり、確固たる地位を築けると言う事だ。
鬼滅の刃は、少年ジャンプの連載漫画として、スタートした訳だが、あっという間にアニメ化、映画化、レギュラー番組化が決まった。
地デジで、鬼滅の刃を見た人は、恐らく気付いているだろうが、 CMの何と多いことか。
多くのスポンサーが、 着いたということもびっくりだが、 あらゆるメーカーは、 鬼滅の刃の肖像権を買い、パッケージ化し、商用に走った。
そうすれば、しばらくは、 何でも売れる。
鬼滅の刃、無限列車編の映画興行収入は、530億を越えたと言うが、このキャラクターグッズは、映画の興行収入を遥かに上回る売り上げになることは、 間違いない。
世の中は、 ガラリと変わった。
これまでは、ビックネーム、 例えば、分かりやすいところで言えば、ジブリと宮崎駿と言う名前だけで、ここ、数十年は、とにかく、 ジブリアニメを放送すれば、 視聴率が上がり、映画は、大盛況。
しかし、このところのジブリは、 どうか?
ジブリが制作しても、 驚くような、盛り上がりはなくなった。
ビックネームなら、売れると言う時代ではなくなったのだ。
例えるなら、デパートのあの商品なら、絶対だ、と言えなくなってきた。
ネームバリューだけでは、人の心に響かない可能性が出てきた。
その反面、心を打つ、心に響く作品は、有名、無名問わず、アッと言う間に、 時の人になれる時代になった。
鬼滅の刃が、 いい、事例だ。
その、背景には、スマホの普及、SNSの発達が、それを実現する、大きな原動力になっていることは、 考えればわかることだ。
「拡散」は、その、トピックスの内容次第で、瞬時に、伝染する。
最近の若い人は、 あまり、テレビを見ないらしい。
テレビを見るくらいなら、youtu.beを見るらしい。
SNSには、いくつかデバイスがあるが、気に入った動画や、つぶやきは、共有する機能が、どんなSNSにもある。
これで、情報が、瞬時に繋がっていく。
バズるとか、炎上するとか、こういう現象にハマったら、瞬間的に、一気に、認知されるのだ。
そういう、 世の中になったのだから、作品を製作する方も、戦略を考えたほうが、よさそうだ。
そして、この社会の変化を、私達は、 有効活用すべきなんだろう。
恐らくは、ほとんどの人が、人生で一番長い、「仕事」と言う業についての考え方も、ガラッと変えるべき時が、今なのかも知れない。
続・鬼滅の刃は、なぜ心に響くのか
そう言えば、鬼滅の刃が、なぜ、心に響くのか、少しも触れていなかった。
その前に、ホリエモンこと、堀江貴文さんの事は、ご存知だろうか?
ネットで何かと、ザワつく人だから、知ってる人も、多いだろう。
ホリエモンは、ある著書で、このような事を言っていた。
「仕事が嫌なら、 さっさと辞めた方がいい」と。
らしい発言だ。
多くの人は、それは、ホリエモンだから、そう言えるんだと言う。
しかし、どうだろう。
確かに、ホリエモンは、ライブドアと言う、会社を立ち上げ、多額の富を得た後、証券取引方法違反で、逮捕されたが、再び、復活を成し得て、1度は、失敗したロケット飛行も、2度目で、見事、成し得た。
無一文になったホリエモンが、ロケットを飛ばすまでには、ホリエモンだからと言う理由は、当てはまらないだろう。
だから、嫌なら、辞めてしまえばいいと言うのは、本音なのだと思う。
但し、ホリエモンには、そこまで、はっきりと物を言う覚悟があると筆者は、 思っている。
この、「覚悟」が、物凄いエネルギーとなるパターンの人なのだろう。
家を買う必要はない、ホテルが快適だ、車もいらない、仕事は、嫌ならやらなければいい。
破天荒だが、「覚悟」がある。
また、話が逸れたが、ホリエモンと、この、鬼滅の刃の竈門炭治郎には、共通点がある。
それは、「覚悟」である。
竈門炭治郎は、鬼にされてしまった禰豆子を、元の人間に戻すため、命をかけて奔走する。
竈門炭治郎は、献身的な人物だ。
献身的とは、自分の事は、さておき、周りの人のために尽くす事を言う。
1つは、そこに、鬼滅の刃の、心震わせる要因がある。
美談ではなく、本当に妹を人間に戻したい、それ、一心だ。
ホリエモンは、嫌な仕事なら、今すぐ、辞めてしまえばいいと言っている。
竈門炭治郎は、 妹を人間に戻すためなら、命をかけて、何でもすると言っている。
言い方は、違うが、竈門炭治郎は、 妹のために仕事を辞めろともし、言われたら、今すぐ辞めるのだろう。
妹のためなら、何でもするのだから、そうに違いない。
しかし、それで、竈門炭治郎は、果ててしまう訳ではないはずだ。
そこから、何かで、生計を立て、妹を救おうとする。
共通点は、「覚悟」さえあれば、好きなことを仕事にできるはずだと言うことは、架空の世界のことでも、リアルな世界でも同じように、「できる」気がしないだろうか。
また、話が逸れてしまったが、鬼滅の刃には、まだまだ、人を惹きつけるエッセンスが、盛り込まれている。
次の章で、話して行こう。
鬼滅の刃の人の心を虜にするエッセンス
鬼滅の刃は、時代劇のアニメだ。
時代は、 大正時代の設定だ。
これだけを聴いても、恐らく、若い世代の人には、ピリンとも、響かないだろう。
いや、シニア層、高齢者にも、別段、刺さる内容ではない。
しかし、社会現象化してしまった、鬼滅の刃には、隠されたエッセンスが、ふんだんに盛り込まれている。
特に、信心深い日本人にとっては、よだれが出るようなエッセンスが、仕込まれている。
鬼殺隊のトップには、9名の、「柱」がいる。
よりすぐられた精鋭、9名。
みなさんも、知っているだろう。
さて、少しまた、話を逸らすが、みなさんは、道すがら、お地蔵さんや、お宮さん、お寺ら神社を見かけることが、あるだろうか。
これが、不思議なことに、ほとんどの人の、生活路の中に、大小問わず、何がしかの、頭を下げておいたほうが、よさそうなお寺や神社がある。
仮に、ストレートに、通勤、通学路になくても、ちょっとだけ、外れると、これはもう、100%に近いほど、ぶち当たるはずだ。
そして、何となく、そこを通る時は、手を合わせたり、頭を下げたりしていないだろうか。
例えば、入学試験の前に、あなたは、そういう所に行って願をかけないだろうか。
わざわざ行かないとしても、初詣には、みんなで、どこかにお参りに行くだろう。
その年が、受験の年なら、「どうか、受かりますように」と、願っているはずだ。
これは、本人もだが、お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんも同じこと。
誰かが、病気になった時も、また、同じだろう。
そういうところが、「人にはある」。
やる事は、全部やったら、あとは、「願う」のだ。
さて、話しを戻そう。
鬼滅の刃で、柱とは、鬼殺隊の最上位の重鎮9名のこと。
しかし、ネットで、「柱」の意味を調べると、「神様」とも出てくる。
ここからは、筆者の推測の域に過ぎないが、鬼滅の刃での柱とは、神的な存在を意味するのではないかと言うこと。
そもそも、鬼滅の刃は、現代アニメだが、時代は、 大正時代を想定して描かれている。
しかも、みんな、和服が基本だ、どう見ても、現代劇ではない。
その昔、神様は、柱と呼ばれていて、何故、鬼滅の刃の柱が、9名なのかと言えば、もう、お分かりだろう。
「柱」と言う感じは、何画か?
「9画」だ。
そして、鬼滅の柱の人数は・・・・・9名だ。
これは、単なる偶然ではないと、筆者は睨んでいる。
自分でも、何で、 鬼滅の刃に、こんなに惹かれるのか、不思議だった。
もう少し、分かりやすく言おう。
鬼滅の刃には、神様や仏様に纏わるエッセンスが、この、「柱」1つを取っても、あることが分かる。
あらゆる場面に、日本人が大好きな、神様、仏様に纏わるようなストーリーになっている。
道すがら、何かあれば、手を合わせる、頭を下げる習慣がある、私たちが、鬼滅の刃を身近に感じない訳がないのである。
奥深い、実に奥深く、鬼滅の刃は、創られている。
源は、みんなが大好きな、神様、仏様がベースになっているのだ。
だから、心惹かれるのだ。
年代を問わずと言うのも、頷ける。
鬼滅の刃の躍進は続く
鬼滅の刃が、 地上波で放送され、レギュラー番組化することは、既に決まっている。
映画となった、無限列車編の放送も終わり、次は、柱に選ばれた者たちの道程が、ドラマ化されるようだ。
こちらも、 興味深い。
レギュラー番組化されるパートは、既に完結している、少年ジャンプでも、 掲載はない。
もう、一通り、 鬼滅の刃は、見終わったと言う人にも、期待させてくれる、ドラマになりそうだ。
筆者は、鬼滅の刃 無限列車編を映画館で見た。
そして、家では、音響システムを通して、大音量で、無限列車編を見た。
もう、1つ気付いたことがある。
それは、鬼滅の刃の、音の重ね方。
これも、筆者のように汚れ者にしか分からない理屈になるかも知れないが、人の脳内にアドレナリンを誘発させるようなサウンドの重ね方に、実は、なっている。
人が、虜になってしまうように、実に、いい気持ちになるように創られている。
みなさんも、1度くらいは、娯楽施設に足を運んだことはあるだろう。
ゲーセンもそうたが、 せっかく勝負するなら、 お金になる娯楽、そう、パチンコ、パチスロだ。
パチンコやパチスロで、 人生を狂わす人は、少なくないが・・・
パチンコやパチスロには、それほどまでに、人を狂わせるファクターがある。
しかし、みなさんも1度くらいは、パチンコでいい思いしたことがあるだろう。
その、快感が忘れられず、狂ってしまう人は、珍しくない。
例えば、パチンコで、数万円でも勝ったことがある人は、味わったことのある、五感だ。
視覚と聴覚が、アドレナリンの放出で、 アンコントロールになってしまう、至福のひと時。
人が、快感だと思える瞬間だ。
数万円も勝つとなると、もう、パチンコもパチスロも天国モードに入っている。
その時の激しい音響を覚えてしまうと、その快感が忘れられない。
天国モードでは、脳内を刺激する、音響が連続して鳴り響く。
もう、どうにも、止まらないような、空間に突入してしまう。
鬼滅の刃は、基本、人間と鬼が闘うという、基本的なパターンで、物語は、構成されている。
悲しいかな、この世は、勝つか負けるかで、全て成り立っている。
鬼滅の刃も、鬼と闘い勝つか負けるか?
スポーツも仕事も、結局は、勝つか負けるかを楽しみに人は、心、踊らせる。
綺麗ごとは無しにして、結局、勝つか負けるかだ。
ゲームも同じだし、ギャンブルも同じだ、スポーツも仕事も、鬼滅の刃も、綺麗ごとなしで言えば、勝ち負けに、人は、震撼する。
鬼滅の刃の格闘シーンでは、パチンコ、パチスロの天国モード中のような、刺激的な音響が鳴り響く。
だから、心、惹かれるのである。
この、未曾有の世界的に蔓延している、コロナ禍の人の動きもそうだ。
人は、何時までも、じっとしていられない。
だから、外出もしなければ、ストレスが溜まってしまい、身体に不調が現れる。
エッチだって、人の「欲」の1つ。
美味しものも食べたいし、いつもとは、違った場所にも行ってみたい。
人とは、 そういうものだ。
たがら、 どんな事が好きだって、決してネガティブに考える必要はない。
むしろ、ギャンブルで、本当に生計が経つなら、それは、尊敬に値する。
ギャンブルで、成功する確率は低いのだから。
いずれにしても、自分を責めず、好きなことは、好きだと公言しよう。
あらゆる嗜好も含めて、一人は、嗜好なくして生きられないのだから。
自分が楽しいと感じることを、抑える必要はない。