今更だけど、松田弘さんは、日本一、プロフェッショナルなドラマーだ

ウォーキング中に、松田弘さんのドラムを聴いていて気付いたこと

コロナの勢いが、少し、弱まってきたかと感じる、今日、この頃。

リモートワークは、もやは、当たり前の、ビジネススタイルへと、定着してきた。

そんな時、筆者は、ウォーキングを必ずするようにしている。

そう、 若者なら、少々、運動しなくても、体が訛ることもないが、当方、既に、50代に突入し、1日、体を動かさないと、体が、明らかに、退化していくのが、分かる。

恐怖だ。

実は、ウォーキングを60分したからと言って、たいして、 体の調子が良くなる訳ではないが、それでも、 動かないよりは、 ましで、気休めみたいなもんだが。

ウォーキングする時は、筆者は、必ず、お気に入りの、BOSEのイヤホンで、ミュージックを聴く。

BOSEのイヤホンは、サウンドバーよりも、低音がスゴい。

年代から、ある程度、予測できると思うが、今、ウォーキング開始時の、オープニングは、専ら、時代遅れのロックンロールバンドだ。

時代遅れのロックンロールバンドは、言わずと知れた、桑田佳祐さん発案の、即興のロックンロールバンドによる、「反戦歌」と言っていいだろう。

また、これが、ヒットしてしまうから、桑田佳祐さんの、偉大さは、計り知れないものがある。

Charさんの、渋みの利いたギターは、いつ、聞いても、何度、聞いても、沁みる。

しかし、最初、 この、時代遅れのロックンロールバンドを聴いた時から、実は、思っていたことがある。

「何か、ドラムが素人っぽい」。

時代遅れのロックンロールバンドの動画が、YouTubeに上がったことは、ご存知の方も多いだろうが、動画の中では、あの、大友康平さんが、何故か、ドラムスティックを握っている。

オレの耳も、まだ、 イケるな。

本当に演奏したのも、 大友康平さんなら、「あっ、 やっぱりね」と言うことになる。

それは、当たり前で、大友康平さんは、ボーカリストだから。

ドラムが、素人っぽいのは、当たり前だ。

動画を見る限り、サザンオールスターズで言うと、毛ガニさん的位置付けの大友康平さん、いい、仕上がりになっている。

いや、ボーカリストが叩く、ドラムとしては、パーフェクトだ。

筆者は、学生時代に、ドラムを叩いて、特に、サザンなんかの真似ごとをしていた。

だから、音楽を聴く時は、まず、 ドラムを1番にチェックする。

ドラマーが、イケてないバンドは、直ちに、削除するようにしている。

それくらい、バンドの中のドラマーの位置付けは、重要だ。

そのバンドの屋台骨となるのだから、ドラマーが、クソなバンドは、 クソだと、あの、村上ポンタ秀一さんも言っていた。

ごもっともで、 ございます。

ジャズやフュージョンは、歌詞なし、ポップスやロックは、歌詞ありと大別すると、恐らく、絶対数として、ポップス、ロック視聴者の方が多いだろう。

馴染みやすいから、 どうしても、そうなる。

技術的に、 難易度が高いのは、明らかに、ジャズやフュージョンなんだけと。

そういう種類に分けた時、筆者には、これは、日本一でしょうと言うドラマーが、2人いる

うち、1人は、サザンオールスターズのドラマー、松田弘さん、桑田佳祐さんが、捕まえて離さなかった唯一のドラマー。

サザンの他、KUWATA BANDでも、あとは、日本テレビで、一時期、2年間続いたクリスマスSHOWでも、桑田佳祐さんは、松田弘さんを起用している。

松田弘さんと、村上ポンタ秀一さん、この、2人は、筆者の中で、不動だ。

しかし、この2人、どっちも、カタギに見えないな・・・・ガラ、悪・・・。

では、この2人のどこが、スゴいのか、これから、 能書きを垂れてみたい。

松田弘のドラムには、ストーリーがある

松田弘さんは、言わずと知れた、サザンオールスターズのドラマーだ。

ボーカリストとしても、歌も超うまいし、ボケもできると言う、多才なドラマー。

ドラマーは、軽薄な人が多い、言う、定説は、案外当たっているかも知れない(笑)

松田弘さん、大の、巨人ファンで、ベンツとゴルフと、夏は、ジャックダニエルと冷たいスイカが、大好きなことで、有名。

あれっ、巨人の帽子って赤だっけ?(これは、松田弘さんの故郷、宮崎で、毎年、カープがキャンプをしてくれる事に対しる、感謝の主張だ(笑))

ドラマーに、 絶対に必要なもの。

それは、狂わないリズムキープ、これは、当たり前だが、不思議なことに、ドラムは、ドラマーによって、同じ音符を叩いても、10人10色のサウンドになる。

ある意味、 どうしようもない事なんだけど、音色は、 良く言えば、 センスなんですな。

リズムの刻み方、潜在的なリズム感、感性や、考え方、想い、で音が変わる楽器だ。

冒頭で、 述べたが、時代遅れのロックンロールバンドのドラマーは、恐らく、本当に、大友康平さんが、 叩いている。

始めに聴いた瞬間に、何で、これだけのメンバーなのに、この、サウンドなの?

ひっくり返りそうになった。

しかし、本職が、ボーカリストとしては、満点です。

特に、ドラムは、分かりやすい。

言い替えれば、ドラムの音1つで、楽曲が、 ダイヤモンドのように輝くし、ただの、石ころにもなってしまう、ドラムとは、そういう楽器だ。

その人の性格が、ダイレクトに現れる楽器だ。

だから、 ドラムが、クソだと、 クソなバンドだ、と、こうなる。

松田弘さんの、 ドラムは、かれこれ、40年程、聞き続けているが、これが、いつ聴いても、何度、聴いても飽きない。

既に、サザンオールスターズとして、1,000曲は、 叩いているだろう。

どれもこれも、松田弘さんなりの、ストーリーがあって、1曲の中に、必ず、起承転結がある。

高校時代、サザンのバンドスコアを、YAMAHAのショップに行って、 購入したのはいいが、何と、複雑な、バスドラと、ハイハットワークなんだろうと、悩んだものだ。

何で、こんなに不規則なんだと、ずっと思っていた。

しかし、ようやく、 100万回くらい聴いた時に、その理由が、 はっきりと分かった。

そう、ドラムを叩いたことがない人でも、車に例えると、 分かりやすいか。

ミッションの車、今は、オートマ車が主流だが、ミッション車の場合、ローから、セコに入れて、サード、トップと、加速していく。

そして、目的地に近付くにつれて、シフトダウンする。

サザンだから、ちょっとスケベな例えをすると、ちょっと、エッチだけど、これなら、老若男女、みんなに理解して貰えるだろう。

エッチって、前戯があって、チューして、服を脱がして、致して、フィニッシュ、この流れが、大抵のパターンでしょ。

これが松田弘さんのドラミングには、必ずあって、だから、飽きないし、抑揚感があるのだ。

腰をフル時は、思い切ってフル(笑)

そういうことで、ボーカリストをいかに、その気にさせて、いい気持ちにさせて、最高の音色を 引き出すか、それを何よりも優先させた、リズムを刻む、結果、ドラマーも一緒に燃えるし、ボーカルも、勢いづいちゃう。

これが、 松田弘のドラミングだ。

松田弘さんは、ご自身で、「いかに、ボーカルを引き立てるかかが、俺の信条だから・・・」と、はっきりと公言している。

こういうドラマーが、真のプロフェッショナルなドラマーなんだと思う。

そんな、サザンのボーカリスト、桑田佳祐さんを、その気にさせる、これぞ、日本一と言う、楽曲をいくつか、紹介しよう。

まずは、アルバム、綺麗に収録されている、「星降る夜のHARLOT」、「サラ・ジェーン」、「EMANON」だ。

そして、これは、 あまりにも、メジャーだが、「HOTEL PACIFIC」、「BOHBO NO,5」「ピースとハイライト」、「TOKYO VICTORY」。

アルバム、キラーストリートの、「セイシェル〜海の聖者〜」、「別離」。

アルバム、KAMAKURAからは、「顔」、「Please」。

特に、最近、一番、 抑揚感満載で、繰り返し聴き込んでいるのは、「Please」だ。

これぞ、THE 松田弘なのだ。

バスドラのグルーヴ感、ハイハットの使い方、この人でないと、 表現できないバランスと、リズム感、抑揚とキレ味、 全てが、 松田弘なのだ。

もう1人の日本一、村上ポンタ秀一さんのこと

村上ポンタ秀一さんと言えば、 まず、否定する人は、 いないだろう。

なぜなら、あの、サウンドと、タイミングの取り方、 テクニック、ドラムに向か気合う姿勢は、 真似できない唯一無二の存在だからだ。

どんな、リズムパターンも、プロフェッショナルにこなせる、日本に1人しか存在しなかった、舶来の匂いがする、ドラマー。

残念ながら、70歳と言う、今では、まだ、若い年代で、この世を去られた。(村上ポンタ秀一さんを誰より尊敬し、心より、ご冥福をお祈りします)

とにかく、何でもできて、間違わない、狂わない、100%なドラマーであることに、間違いない。

1960年〜1980年にかけての、日本は、歌謡曲とか、ニューミュージックとか、ポップスとか言われる、音楽が、主流だったが、何をやっても、バシッと決まる、 そして、テレビのブラウン管を見ていなくても、「あっ、これ、 ポンタさんだ」って分かる、オリジナリティの塊のようなドラマーだった。

その頃、人気のあった歌手のバックバンドは、ほぼ、制覇した人だ。

多分、100万回、真似しても、真似できない。

なんてたって、あの、BBキングと共演している日本人ドラマーなんて、ポンタさんをおいて、他にいないから。

【ポンタ教室】

【村上ポンタ秀一&BBキング】

そういう、スゴさもあるんだけど、ポンタさんの場合は、何をおいても、オリジナリティだろう。

ドラミングのオリジナリティと言うか、 パターンと言うか、引き出しが、無限なんだ。

もともと、 ポンタさんは、 管楽器をやっていたそうで、ドラムを始めたころのポンタさんと言えば、ドラムを蹴散らして、「言うこと聴けよ、この野郎!」、そんな、向き合い方だったらしい。

やっぱり、普通のことやってたんじゃ、ダメなんだ。

って、事かも知れない。

でも、ドラムで、 一番、 テクニック的に、難しいのは、「モダンジャズ」なんだけど、モダンだって、 行けちゃうから、もう、敵なしなの、とにかく。

エルビンジョーンズは、アメリカのモダンジャズドラマーとして、 有名だけど、あの、 エルビンジョーンズのことを、野郎呼ばわりしてたから、相当、 テクニック的に、対抗意識が強かったんだろうね。

それくらいの、レベルだ。

そういう意味では、そういう意味、そう、歌のないパターン、ジャズや、フュージョンの場合は、世界の村上ポンタ秀一で、通用する。

しかし、この、何でもできる、村上ポンタ秀一さん、筆者は、日本で、2人、日本一がいると言った理由は、ここにある。

何でもできてしまうだけに、ドラマーが、目立ち過ぎてしまうのだ。

潜んでいても、控えめにしていても、どうしても、 ドラムが、際立っちゃう。

唯一、マイナスがあるとしたら、うますぎるが故に、控えめにしていても、ドラムが目立ってしまう点だ。

だから、筆者の中では、日本一は、2人。

比べるは必要はないし、比べようがないんだけど、松田弘さんと、ポンタさんだと、性質が、基本的に違う。

村上ポンタ秀一さんが、いろんなゲストを招いて、1枚のアルバムをリリースした。

WELECOM TO MY LIFEと言う、 ポンタさんが、ドラムを叩いて、本人の唄じゃない唄を、唄うと言う、所謂、 企画アルバム。

この中で、何と桑田佳祐さんが、参加していて、ボブ・ディランのKnockin’ on Heaven’s Doorを唄っている。

もちろん、大トリで。

ポンタさんの方が、年上なんだけど、Knockin’ on Heaven’s Doorを唄い終わった後、桑田佳祐さんは、「お疲れさ〜ん、やっぱ、弘の方がいいわー(笑)」と、締めくくった。

これ、CDなんだけど・・・

何か、ナンバーワンボーカルと、ナンバーワンドラマー、それぞれ、主張が強すぎた。

多分、桑田佳祐さんは、笑いながら、シャレっぽく、言っていたけど、 松田弘さんの、ボーカリストを際だたせるドラミングが、もう、体に、媚びりついているから、半分は、本当に、そう、感じたのだろう。

それでも、原 由子さんの、セカンドアルバム、MISS YOKOHAMA DULTでは、ポンタさんを迎えて、レコーディングを行った。

ドラムとは、その人の性格そのものだ

しかし、ドラムほど、その人の性格が、音に現れる楽器は、他にないかも知れない。

同じ、 音符でも、10人10色。

そういう意味では、自分自身を表現できて、主張できる唯一の楽器なのかも知れない。

サウンドの好みも、人、それぞれだが、本当の意味で、プロフェッショナルな音を聴き、自分の体に、沁み込ませることは、取りも直さず、プラスになることに違いない。

テクニックだけでは、良し悪しを 語れないドラムと言う楽器は、本当に奥が深い。

さて、カッコいい、ジジイになるために、明日から、 また、練習だ。

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