声に出して歌いたい日本文学は、文章を1字1句変えることなく、曲にしたという傑作
桑田さんは、 以前フジテレビで、音楽寅さんという番組 に出演されていたことがあります 。
毎週土曜日の確か夜10時ぐらいから放送されていた この番組の中で 、パーソナリティにユースケサンタマリアさんが加わり 、「声に出して歌いたい日本文学」という15分間にも及ぶ超ロングな 楽曲を たった一度だけ披露されたことがあります。
この、声に出して歌いたい日本文学は、メロディから歌詞をつけるのではなく、 有名な 日本文学の著書の内容そのものにメロディーをつける、そして、名文を切り出して一曲に連結させるというとてつもない偉業とも言える楽曲を桑田さんは作られているのです。
この人知れず作られた声に出して歌いたい日本文学では、日本文学の代表的な著書、「山羊の歌」中原中也、「蟹工船」小林多喜二、「人間失格」太宰治、「一握の砂」石川啄木、「蜘蛛の糸」芥川龍之介、「乳房」与謝野晶子などの著書の一文を一字一句変更せず、メロディーに乗せるという 人間業とは思えないような 能力を見せつけています。
当然、それぞれの著書には、本題を巡った内容がありますが、それぞれの有名なフレーズを引用し、メロディーに乗せ、1曲の歌になっているという大作。
1曲が15分程ある曲だが、 イカの燻製を噛めば噛むほど味わいが出るように、聞けば聞くほど 味わい深く感じる曲なんです。
著書のフレーズを変えず、メロディーに乗せ、曲を繋げているといのは 前代未聞と言えると思います。
ただ、取って付けただけの歌ではなく、 15分間の楽曲の中にはストーリーがあって、最終的に完結しているという今までに経験したことのない楽曲なので、機会があれば皆さんも 是非 、聞いてみてください。