やおよろずの神と鬼滅の刃の心惹かれる共通点
「やおよろず」、どこかで、聞いたことがあります。
そうです、宮崎駿監督作の、千と千尋の神隠しです。
(画像:千と千尋の神隠しから)
千と千尋の神隠は、やおよろずの神様を招き入れる、湯屋(お風呂屋さん)が、舞台になっておりますが、この、「やおよろずと」は、どういう意味なんでしょう。
日本人は、とかく、神様や仏様を信心深く捉える傾向がありますが。
具体的には、受験の合格祈願や家内安全、五穀豊穣、病気治癒、健康祈願など、何かに付けて、神様の前で、手を合わせて、「拝む」ことが、日常と言っていいですよね。
この習慣を、否定される方は、おそらくいらっしゃらないと思いますが。
古くから、多くの神様が宿ることを、人は、疑わず、身近に感じていたんですね。
たくさんの願い事ほど、神様もまた、たくさんの神様がいるとされていて、何と、「トイレ」にまで、神様がいるというほど、神様だらけの、世の中だったそうでございます。
そんな、受験祈願から、トイレの神様まで、「ありとあらゆる神様」のことを、「やおよろずの神」と、総称して言います。
従いまして、「やおよろず」とは、「ありとあらゆる」と訳して、先に進みましょう。
ドリフのコントで、「とんでもねぇ、わたしゃ神様だよ」という以外、筆者は、「神様」を見たことがありません。(笑)
おそらく、みなさんも、同じでしょう。
神様のカタチって、想像できますか。
神社に祀られている神様のカタチ
お寺には、仏像があって、仏様が祀られています。
分かりやすいです。
しかし、神様は、どうでしょう。
神棚の奥を覗いて見ても、どうも、人らしい、人物像は、見当たりません。
そうなんです、古来から、神様は、「様」が付いても、具体的に人物が祀られていた訳ではなく、その土地、土地で、「中心となって活躍したリーダー的存在のようなもの」とも言われています。
そして、それらの、多くは、「女性の神様」、そう、「女神」なんです。
「自由の女神」ってありますが、これ、間違いなく女性です。
さて、神様の中でも、有名人がやはり、います。
いつの時代も、序列は、あったのですね。
ある書物には、こう語られています。
天と地が分かれたとき、はるか天上の国、高天原(たかまのはら)に、神様が誕生したとあります。
これが、神様の歴史的、誕生の時だと言われています。
アメノミナカムシ、タカミムスヒ、タミムスヒの「3柱」が産声を挙げたとあります。
なかなか、長くて言い難い名前です。
やっぱり、神様って、人だったのでしょうか。
そして、大地がまだ、固まりきらず、ふわふわと漂っていた時代に、ウマシアシカビヒコデとアメノトコタチの「2柱」が誕生。
やたらと、長くて、言い難いです、ほんと。
その後、大地が固まり落ち着いてきたころに、次々と神々が誕生し、最後に、イザナギ、イザナミが生まれたとされています。
イザナギ、イザナミは、聞いたことがありますね。
イザナギ、イザナミは、国土をしっかり固めるよう指示され、やがて、国が形成されていった。
これらの歴史は、古事記や日本書紀に綴られていますが、しかし、神が人を産んだという記述はないそうです。
人ではない、特別な存在だったのかも。
今の神社に祀られているのは、人物の神様ではなく、鏡や勾玉や剣といったものが、飾られています。
でも、こういう固い話しって、割と退屈でしょ。
筆者も、そろそろ、学校の授業のような、解説はやめます。
お待たせしました。
これまでの、記事で、少し、違和感のある箇所はありませんでしたか?
神様の人数の数え方です。「柱」
「柱」?
今、日本で、柱と言えば、思い出すものが、ありませんか?
はい、あの、老若男女が取り憑かれている、「鬼滅の刃」です。
鬼滅の刃で、最も、位の高い無敵な存在は、「柱」と呼ばれています。
どうですか、ちょっと、面白くなってきたでしょ。
鬼滅の刃、「無限列車編」の映画が公開されました。
早速、筆者は、久々、ホント、久々に、映画館で、映画を見ました。
「泣けました」ね。
やっぱり、映画館は、音響が違うから、迫力ありました。
筆者は、柱の中では、れんごくさんが、大好きだったんですが。
れんごくさんって、漢字で書くとこうなるんですね。
煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)、改めて、カッコいいです。
しかし、ようやく、ドラマにカットインされ始めたばかりなのに、敢え無く、無限列車編で、大活躍をし、命燃え尽きるなんて、もっと、登場して欲しかった。
とまあ、鬼滅の刃を見始めたころは、柱かー、へー、そう呼ぶんだ、と、単純に思っていましたが、「柱」とは、「神」を意味するということ、神的存在が、「柱」なんですね。
鬼滅の刃って、何だか分からないけど、惹かれるなー、と思っていたんですが、「柱」などが出てくるあたりは、日本の歴史もしっかりと踏襲した上で、製作されていることを、改めて知ることができました。
鬼滅の刃に惹かれるのは、やはり、根底に奥深さが、込められているからなのかも知れませんね。
これだったんだ、鬼滅の刃に惹かれるワケは。
鬼滅の刃では、「柱」は、9人
- 伊黒 小芭内(いぐろ おばない) 蛇柱
- 甘露寺 蜜璃(かんろじ みつり) 恋柱
- 胡蝶 しのぶ(こちょう しのぶ) 蟲柱
- 不死川 実弥(しなずがわ さねみ) 風柱
- 時透 無一郎(ときとう むいちろう) 霞柱
- 冨岡 義勇(とみおか ぎゆう) 水柱
- 悲鳴嶼 行冥(ひめじま ぎょうめい) 岩柱
- 煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう) 炎柱
何故、「柱」は、9人かご存知ですか?
それは・・・柱という漢字の字画が9画だから。
なるほど、柱にも、蛇、蟲、風、岩など、いろんな「柱」がいますね。
筆者が、冒頭で記述している、ありとあらゆるもの、トイレにまで、神が宿るという、言い伝えと似ています。
鬼滅の刃の原作者、吾峠呼世晴さんは女性ではないかと言われていますが、かなり、歴史的なことも、相当、学んでいらしたように伺えますね。
1989年生まれだそうですから、31歳くらいなんですかね。
鬼滅は、これくらいにしておきましょうか。
鬼滅の「柱」は、9人、では、日本の神様は、一体、どこに宿っていて、どこの神社が、「効き目」があるのか、ちょっと、調べていきますね。
もっとワクワク神社にお参りするための予備知識
アニメ、鬼滅の刃も、神に纏わるエッセンスが、盛り込まれていることが分かったし、これから神社にお参りする時は、もう少し、楽しみながら、お参りできそうです。
日本人って、どうこう言っても、生活の中に、神社やお寺との関わりを切り離せないし、だから、鬼滅の刃のことも、老若男女、年齢問わず、知らず知らずのうちに、惹き込まれてしまう、そんな気がしてきました。
そうなると、もう少し、神社や神様のことを知っておいてもいいんじゃないかと思いません?
せっかくなら。
そんなこんなで、少し、日本の神社や神様のこと、ちょっと調べてみました。
そもそも、神社は、日本全国に約80,000の神社があると言われています。
その中に、「総本社」と呼ばれる代表的な神社が、18箇所あります。
予備知識として、知っておいて、損はなさそうです。
総本社が、みなさんの住む街の近くにあれば、それは、それで、ラッキーですが、いずれの神社も、もともとは、この総本社から、「分霊」と言って、分かれてできたものなので、分霊の神社であっても、「効き目」は、同じだそうです。
しかし、総本社ともなると、その創りは、壮大でダイナミックなことに、間違いないです。
せめて、1回くらいは、この18箇所の内、1箇所くらいは、訪れてみたいものです。
さて、では、その18 箇所の総本社をご紹介します。
マップも付けておきますので、みなさん、近くに行く機会があれば、総本社を訪れてみては、いかがでしょうか?
①伊勢神宮(本当は、「神宮」が正式名称で、日本に唯一無二の神社なので、「伊勢」は、いらないのだそうです。「神宮」が正式名称)
ADDRESS:三重県伊勢市宇治館町1
②出雲大社(いずもたいしゃとは読みません。「いずもおおやしろ」が正解)
ADDRESS:島根県出雲市大社町杵築東195
③伏見稲荷大社
ADDRESS:京都府京都市伏見区深草藪之内町68
④宇佐神宮
ADDRESS:大分県宇佐市南宇佐2859
⑤北野天満宮
ADDRESS:京都府京都市上京区馬喰町
⑥熊野本宮大社
ADDRESS:和歌山県田辺市本宮町本宮1110
⑦諏訪大社
ADDRESS:長野県諏訪市中洲宮山1
⑧八坂神社
ADDRESS:京都府京都市東山区祇園町北側625
⑨宗像大社
ADDRESS:福岡県宗像市田島2331
⑩香取神宮
ADDRESS:千葉県香取市香取1697-1
⑪鹿島神宮
ADDRESS:茨城県鹿嶋市宮中2306-1
⑫愛宕神社
ADDRESS:京都府京都市右京区嵯峨愛宕町1
⑬富士山本宮浅間大社
ADDRESS:静岡県富士宮市宮町1-1
⑭熱田神宮
ADDRESS:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
⑮春日大社
ADDRESS:奈良県奈良市春日野町160
⑯日吉大社
ADDRESS:滋賀県大津市坂本5-1-1
⑰白山比咩神社
ADDRESS:石川県白山市三宮町105-1
⑱住吉大社
ADDRESS:大阪府大阪市住吉区住吉2-9-8-9
以上、日本には、18の神社の総本社が存在しています。
この18社のうち、筆者も、知らない神社がありました。
みなさん、総本社、全て、分かっていましたか?
この18箇所の神社の総本社、代表的な総本社とあって、それなりの歴史があり、これは、古事記や日本書紀に綴られていることで、それが、根拠となり、今も尚、その地位を継承している、ということになります。
まずは、入口のところですが、神社にお参りに行くなら、これくらいは、知っておきたいところです。