日南市立油津中学校のカープ愛
宮崎市は、日南市にある、日南市立油津(あぶららづ)中学校。
毎年、油津中学校では、修学旅行で、広島カープの試合を観戦すると言うプログラムが組まれているようです。
日南市と言えば、広島カープのキャンプ地として、有名なエリアです。
双方、縁とゆかりがありますね。
今年も、油津中学校では、広島カープの試合観戦のプログラムが、組まれていたようです。
しかし、この、コロナ禍の中、生徒達が、楽しみにしていた、カープVSヤクルトの試合観戦は、中止に。
生徒たちは、さぞ、残念だったことと思います。
でも、ここから、心暖まる、微笑ましいドラマが始まります。
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カープの試合観戦が観戦できない代わりに球団からサプライズ
カープの試合観戦が出来なくなったと、肩を落としてした、油津中学校の生徒たちですが、ここから、ミラクルなことが、起こりました。
修学旅行で、カープVSヤクルトの試合観戦が、出来なくなった生徒達に、届いたのは、カープ球団からの、サプライズ。
地元、宮崎の日南テレビが、その、油津中学校に寄せられたサプライズをニュースとして、報道しました。
画像は、そのニュースの一部をお借りしていますが、(日南テレビさんすみません)何とカープ球団から届いたのは、生徒全員への「カープ修学旅行観戦記念」の印字の入った、プレミアムタオル。
日南市とカープ球団には、ゆかりはありますが、カープ球団も、ここまで、学生達の「気持ち」を汲んでくれる球団も少ないのでは、ないでしょうか。
しかし、サプライズは、まだ、続きます。
カープ球団からの、サプライズプレゼントを受け取った、油津中学校の生徒達は、今度は、自分達がと、カープ球団に、お礼の寄せ書きを作り、カープ球団に送ります。
何とも、心暖まる、微笑ましい、ニュースです。
これは、油津中学校が日南市にあったこと、カープ球団が、キャンプを日南で毎年、行っていることなどの、いくつかの要因はあるものの、カープと言う球団だからこそと、言えるのではないでしょうか。
その理由を次のページで。
【日南テレビ 油津中学校サプライズ】
日南市立油津中学校のカープ愛宮崎市は、日南市にある、日南市立油津(あぶららづ)中学校。毎年、油津中学校では、修学旅行で、広島カープの試合を観戦すると言うプログラムが組まれているようです。日南市と言えば、広島カープのキャンプ地として[…]
カープには、「愛」がある
カープは、ご存知の通り、広島を本拠地とした、地方球団です。
筆者も広島出身で、広島カープとは、馴染み深いのですが、カープには、プロフェッショナルとしての、スピリッツがあることは、言うまでもありませんが、カープには、カープ独特の生真面目さが、実直さがある特徴的なプロ野球チームです。
カープは、広島市民が、戦後復興のシンボルとして、立ち上げた球団です。
広島のそこらじゅうで、「樽募金」を募り、募金を広島市民から、かき集めて出来た球団なんです。
そういう意味では、決して、恵まれた球団では、ありませんでした。
そして、広島のど真ん中に出来たのが、「広島市民球場」が完成したんです。
球場名を見たら、お分かりの通り「市民」と言う言葉が使われています。
そうです、広島市民の少しずつ募った「募金」で出来た球場なんです。
それは、広島カープを応援するのにも、「力」が入ります。
しかし、選手の年俸も決して高いとは言えず、多額の資金で選手を引っ張ることもできない、自力で這い上がるしかない、苦悩の球団だったんです。
あるのは、「闘志」のみ。
今でこそ、選手層は、厚くなりましたが、過去を振り替えると、苦しいことの方が、多い球団でした。
選手たちも、苦悩の連続だったでしょう。
しかし、過去の培った、選手たちのスピリッツが、闘志が、今もなお、球団には、色濃く残っていて、継承されています。
それこそが、カープのカラーなんです。
巨人や阪神のようなお金がある球団では決してない、それが故、A級の選手ばかりではない、そんな球団が、優勝するためには、チームとして、泥臭い野球をパワフルにプレーすることでしか、這い上がることはできなかった。
その、代表例が、「津田恒美」投手。
「炎のストッパー」として、一躍、カープをAクラスに導いたミラクルな投手です。
しかし、神のいたずらか、広島カープで命を使い果たしたのか、津田恒美投手は、若くして、その人生を閉じてしまいました。(謹んでご冥福をお祈りします)
しかし、カープは、津田恒美投手をいつまでも、忘れていません。
あの、津田恒美投手の、沸沸と沸き上がる「闘志」は、今でも、津田プレートとして、マツダZoomZoomスタジアムにモニュメントとして、刻まれています。
そういうところが、広島カープには、あります。
プロフェッショナルなプロ野球選手である前に、「人」としての魅力が、広島カープの選手には、あるように思います。
カーチカチは、カープファンのための無料アプリカープの本拠地、広島。広島の地方テレビ局、TBS系のRCCテレビが、開発した、カープオリジナル公認アプリの存在をご存じだろうか?地元民に愛される続けるカープの魅力が、満載の専用アプリを全国で。[…]
なぜ、他県のカープファンが増え続けるのか
それにしても、広島カープは、広島だけのローカルチームでは、なくなりました。
東京ドーム、神宮球場、甲子園、名古屋ドーム、どこで試合があっても、カープファンは、「増え続けて」います。
なぜ、カープファンは、こんなにも、増え続けるのでしょう。
1つには、筆者がこれまで、綴った記事にある通り、「地味」なんだけど、プロフェッショナルである前に、「人」としての魅力があるからだと思います。
カープの選手は、いずれの選手も、まず、「謙虚」であること。
プロフェッショナルですから、プロ野球選手の中には、ビックマウスな人もいれば、鼻に付く選手もいす。
しかし、広島カープの選手に限っては、誰一人、パフォーマーな選手がいないんですね。
不思議なことに。
ただ、ひたすら、「野球が好き」。
そういう選手ばかりです。
容姿、言動においてもです。
目新しいところでは、堂々たる、ピッチングで、カープファンに感動を与えてくれた、森下投手。
カープ以外のユニフォームしか、もう、似合わないです。
森下投手=カープでないと、輝かない、カープが、これほど似合う新人は、これまでいなかったと言っても、過言ではありません。
恐らく、森下投手の新人王は、間違いないでしょう。
森下投手の新人王が取れるかどうかの試合で、菊池選手が、塁に出て、すかさず、盗塁を決め、ネクストバッターの森下投手が浅いライト前ヒットにも関わらず、菊池選手は、既に、ホームベース直前まで、「どんなヒットでも抜けたらゴー」を決断せずして、あの走塁は、考えられません。
【絆が繋がった菊池選手の心意気と森下選手のモッテる】
https://youtu.be/HLSPQzJZdsI
これは、菊池選手の、不甲斐ない成績で、先輩として、してあげられることを体現された証です。
あの、ライト前ヒットでは、普通、ホームには、帰れません。
そういう、ところが、広島カープの試合には、随所に見られる・・・
だから、カープファンは、その、胸に込み上げてくるような、感動を見るために、アウェイの球場にやって来るのでしょう。
カープの選手は、プロフェッショナルである前に、「人」を感動させるものを、それぞれの選手が持ち合わせている。
それは、野球に対する愚直な姿勢であり、必死さであり、野球への向き合い方であり、誰よりも多い練習量であり、ハートだったりするのでしょう。
カープファンは、その「ドラマ」をカープ選手に期待しているのかも知れません。
石原選手引退試合に駆けつけた大御所ふたり
19年間、広島カープ一筋だった、石原慶幸選手が引退を表明しました。
石原選手も、野球をするならカープしかないと言える選手です。
広島カープの選手の中には、こうした、ご自身の意向で、広島カープに留まる選手が少なくありません。
石原選手、古くは、山本浩司選手、衣笠幸男選手、外人選手もそうです。
ホプキンス選手、ギャレット選手、エルドレット選手もそう。
あと、この方を忘れてはいけません、前田智徳選手もそう。
実に、カープ一筋の名プレーヤーが多いこと。
これって、どういうことなんでしょうね。
カープの練習は、「ひときわ厳しい」ことで評判です。
しかし、カープの選手で、どこへ行っても、通用する選手なのに、カープ一筋。
これはきっと、練習は、厳しいけど、他の球団なら、「給料倍だけど」、カープ球団には、選手を惹き付ける、何かが、あるんでしょう。
筆者は、球団の中身は、分かりませんが、恐らく、カープ球団は、「人」を大切にしてくれる球団なんだと思います。
「人」もだし、「人の気持ちも」。
勝負の世界なので、当然、厳しさは、必ずありますが、そのなかにも、何か、「家族」のような「暖かみ」を感じているのでは、ないでしょうか。
他の球団の選手では、筆者は、見たことはありませんが、優秀が故に、カープを出ていった選手の中に、カープの歴史を作った、ふたりの選手がいます。
「カープが好きだった」でも、新しいステージがその、ふたりには、待ち構えていました。
ひとりは、メジャー、ひとりは、阪神に出ていきました。
しかし、数年の時を経て、再び、カープに帰ってきた、名プレーヤーがいます。
5億の報酬を蹴り、広島カープに帰ってきた、黒田博樹投手、もう、ひとりは、新井貴浩選手です。
【こんなサプライズ見たことない】
後に、カープは、前人未到の、リーグ3連覇という偉業を成し遂げ、ふたりは、その立役者になりました。
その、ふたりが、石原選手の引退式に、サプライズとして、球場に足を運んでくれました。
こういう、ところなんでしょう。
カープ選手が、カープを好きであること、カープファンが増え続けること、カープ球団に愛があること、そして、それを、支えるファンがいること、立場はそれぞれですが、みな、「人」を大切にして、「人」が好きと言う共通点があるから、繋がっているんだと思います。