新井カープ12開幕から12試合の総括

新井カープ開幕12試合に見る脇の甘さ

新井カープが、スタートして、既に、12試合が、消化された。

開幕、4連敗を期してからは、前途多難と想いきや、その後、4連勝、その後、2連勝で、3連勝が見えている。

12試合を終えて、特に、筆者は、4月15日のヤクルト戦に、スポットを当てたい。

まず、試合、開始直後、いきなり、菊池涼介がヒットを放つ。

そして、2番、この日は、何故か、スタメン、大盛だったが、大盛には、筆者は、あまり、いいイメージがない。

学習能力の低さが、如実に現れていて、三振が多い。

しかも、同じコースで、何度も三振するから、まだ、大盛を、スタメンで出すのは、時期尚早だ。

育成出身だからではない、そんな肩書きは、 何の信頼感にも繋がらないし、事実、テレビで、大盛の打席は、たくさん見てきたが、彼が、打席に立つと、打つ気がしない。

これまで、1回くらいしか、彼のヒットは見たことがない。

これって大切な事で、テレビ越しに見ている視聴者が、そう感じると言う事は、恐らく、スタジアムでは、何のオーラも、出ていないはずだ。

これは、ピッチャーの心理を和らげてしまう。

せめて、床田が見せた、粘りに粘って、勝ち得た、フォアボールくらいの、仕事は、して欲しいものだ。

なぜ、2番、大盛だったのか、理由は、定かではないが、新井監督は、とにかく勝ちに拘ると言っているなら、ここは、上本の方が、起用としては、正解だろう。

しかし、調子のよかった野間が、スタメンから、外れた意味は、何だったのか。

怪我なら仕方ないが、真相は、明らかでない。

トップバッターの、菊池涼介が、クリーンヒットで、出塁した所から、振り返ってみよう。

新井カープのことごとくの首を傾げる采配

1回、 先頭バッターの菊池涼介が、センター前に、ヒット。

ここは、初回で、カープに流れを持ってきたい所だ。

2番、大盛に、バントのサインは、出ていないようだ。

大盛は、最低でも、菊池を進塁させないといけない立場だ。

しかし、いきなり、立て続けに、ツーストライクを取られ、そこからの、ヒットエンドラン。

大盛は、最悪の内野フライを上げ、結果、菊池を進塁させられず、自分もアウトになると言う、やってはいけない、最悪のパターンに倒れてしまう。

大盛を2番に起用した事、送りバントを選択しなかった事、追い込まれて、ヒットエンドランのサインを出した事、これは、残念ながら、首脳陣の、失態と言えるだろう。

せっかく、菊池が、流れを持ち込む千載一遇のチャンスを作ったのに、この、采配はない。

一気に、流れは、途絶えた。

初回に、流れを作るのは、とても、大切だ。

そして、1番、菊池涼介は、正解だ。

新井監督は、クリーンナップしか経験がないから、1、2番の活かし方にあまり、詳しくないのか、いや、プロなら、分かる筈だ。

この、場面の、最低の、指揮は、送りバント、ないしは、 早いタイミングでの、ヒットエンドランだ。

追い込まれての、大盛への、ヒットエンドランは、荷が重すぎる。

案の定、ヒットエンドランで、フライアウトになってしまう始末だ。

もっと楽勝できていたはずの、2回裏の失態

続いて、2回裏の、攻撃だ。

連打とフォアボールで、ノーアウト満塁、願ってもないチャンスだ。

バッターは、坂倉。

内野ゴロで、ゲッツーの間に、1点先取。

しかし、8番、田中広輔の凡打で、結局、最高のチャンスで、最低得点の1点のみしか取れなかった。

ノーアウト満塁で、1点しか取れないカープ。

これは、往年の、カープが、勝てない時の、パターンによく似ている。

ノーアウト満塁で、当たっていない、坂倉に、ノーサインで良かったのか。

スクイズと言う選択肢は、なかったのか。

ツーアウト、1、3塁で、ダブルスチールの選択肢はなかったのか。

いくつか、作戦は、考えられた筈だ。

この、初回、2回の、千載一遇のチャンスを、最低得点の1点で、終わってしまったことは、首脳陣には、大いに反省していただきたい。

1点で、終わってしまった事で、流れは、まだ、どちらに傾くか、分からなくなってしまった事は、間違いない。

案の定、4回、6回に、ヤクルトに、2点ずつ、取られてしまったカープ、やはり、流れは、ヤクルトに傾いてしまった。

カープが勝てなかった時代の流れが、出てしまっている。

この試合は、初回の菊池の出塁を機に、好機に持ち込めなかった事が、ズルズルと、澱んだ、流れに繋がってしまった。

新井カープに期待すること

新井カープになって、確かに士気は、高まっているようだ。

そこは、新井監督の、がむしゃらの最上級の意識が、選手みんなに伝染していて、いいムードを醸し出している。

しかし、以前にも記述したが、がむしゃらだけでは、野球も勝てない時代に突入している。

新井カープに期待したいのは、リスクを侵すことに、臆病にならないで欲しい。

例えばだが、ノーアウトで、送りバントをしないなら、それでもいい、しかし、その代わり、ランナーを走らせて欲しいのだ。

こういう、リスクとリターンで、得たチャンスこそ、カープが常勝できる、スキームなのだ。

盗塁でなくてもいい、早いカウントで、エンドランでもいい。

とにかく、仕掛けられる前に、仕掛けて欲しい。

ノーアウトで、カープにランナーを出すと、何かやってくる、と相手チームに想わせる事が、大切。

プレッシャーを、おのずと、与えること。

これは、相手チームに、心理的に緊張を与えるし、それが、相手チームの、自爆にも繋がるはずだ。

カープには必要なのは、そういう、何かやってくると、相手チームに想わせる、意外性と言うか、いやな予感を持たせる事だ。

4月15日の試合は、事の運び次第では、楽勝できた試合だった。

9回裏、ツーアウトから、堂林がフォアボールを選び、秋山翔悟が、サヨナラを打ったのは、極めて低い確率で、奇跡に近かった、本来は、もっと楽に、勝ててた試合だったと言うことを、首脳陣には、認識して欲しい。

さて、それでも、ペナントレースは、まだまだ、始まったばかり。

今日勝てば、3連勝だ。

じっくり、時を待つのではなく、流れは自分達で作って、早め早めの仕掛けで、どんどん前に、後位集団が追いつけないくらい、先を走って行こう!

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