井川 意高 いかわ もとたかには答えれてもchatGPTには答えられないこと
井川 意高 いかわ もとたかと聴いて、あなたは、誰のことか、お分かりだろうか。
もう、20年も前の事だ。
日本のニュースを習慣的に入手する人なら、恐らく分かるだろう。
元 大王製紙の社長である。
もともと、井川 意高 いかわ もとたかは、愛媛県三島市の生まれだが、大王製紙の前身、四国紙業の御曹司である。
当初の四国紙業の代表者である父親が、東京進出を機に、大王製紙を設立、日本で有数の大企業へと、発展していった。
東京進出の際、父である、井川高雄に、一流校への進学を促され、当初、日本で1番の難関校、筑波大学附属駒場中学校を、1発で突破し入学、エスカレートで高等学校へと進み、その後、最高峰の東大法学部をストレートで合格すると言う、天才児だった。
その後、30余りの子会社を持つ、大王製紙の社長に就任する。
ここまでは、よくある、一族話しかも知れない。
しかし、井川 意高 いかわ もとたかの場合、ここから、日本を震撼させるほどの、大胆な行動に出る。
もともと、井川 意高 いかわ もとたかは、小さい頃から、ギャンブルが好きだった。
ギャンブルと言っても、家族で、麻雀をして、お小遣いを稼ぐ程度。
しかし、ある時、オーストラリアのカジノで、1夜にして、100万円が、3,000万円になると言う、センセーショナルな、大勝利を経験した事から、井川 意高 いかわ もとたかの、お金、ギャンブルに対する、向き合い方が、激変する。
次に、カジノで、バカラをやった時は、70万円が、4,000万円に、しかし、直後に、一気に、4,000万円が、0円になると言う、大失態も経験する。
世の中で、話題になったのは、その金額、106億を熔かした男として、有名になった。
バカラで、通算106億円使った男として、時の人となった。
そのお金は、井川 意高 いかわ もとたかが、社長であるが故に、彼が、自由に動かせたお金で、これが、会社法、特別背任に当たるとして、逮捕されたと言うのが事件の全容だ。
この、ニュースは、瞬く間に、日本中に、響き渡った。
金額の桁が、桁違いの事件だったからだ。
井川 意高 いかわ もとたかは、知能指数は、言うまでもなく、超優秀だ。
頭が、良すぎるほど、キレる人物で、頭が悪い訳ではない。
みなさんは、この、ニュースを聴いて、何を感じるだろうか。
井川 意高 いかわ もとたかと言う人物が、善人なのか、悪人なのか。
しかし、シンプルに、いい、悪いだけでは、なかなか、決められないような気がする。
井川 意高 いかわ もとたかは、善人なのか悪人なのか
井川 意高 いかわ もとたかは、一体、何を基準に自身を形成していたのだろう。
大王製紙の業績悪化は、あっと言う間に、黒字転換させる力があり、エリエールや、おむつの、Goonなど、彼の企画で、次々と、ヒット作を、連発している。
仕事が早くて、競合にはないメリットを自社製品に取り入れる事で、業界NO.1の座を、次々と奪い取り、ただの、一族だからの社長ではなかった。
デキる男だったことに、間違いはない。
しかし、社長と言う立場を使って、子会社から、多額の借り入れを行い、湯水のように、バカラに、金をつぎ込んでいった。
大会社の社長ともなれば、周囲からの軋轢もあったのかも知れない。
しかし、後に、井川 意高 いかわ もとたかは、ストレスがあったから、バカラにのめり込んだ訳ではない事を語っている。
では、井川 意高 いかわ もとたかを、バカラ狂に、追いやった本当の理由は、何だったのだろうか。
社長と言う立場から、決算期に、億単位の金額を目にする事は、決して珍しい事ではなかっただろう。
しかし、次から次ヘと、子会社から、借り入れをするに至った、彼の衝動は、どこから来ているのか。
現在は、懲役も果たし、自由な身になった、井川 意高 いかわ もとたかは、YouTubeや、さまざまな番組に、出演している。
悪ぶる事もなく、金遣いを隠すこともなく、赤裸々に、インタビューに答える彼の姿に、筆者は、不思議な色気さえ、感じてしまう。
そう、男の色気を感じるのだ。
筆者も、次元は、天と地ほど違うが、ギャンブル症候群の1人だ。
未だに、ギャンブルは、悪い事だとは、実は、思っていない。
家族も家も失ってしまったが。
ギャンブルで、いい想いをしたことは、ほぼない。
しかし、それでも、ギャンブルを否定しない。
井川 意高 いかわ もとたかも、懲役を喰らってまでも、ギャンブルを否定する人には、異論を放っている。
彼自身も、今でも、ギャンブルは、悪だと想っていないようだ。
どちらが、正しくて、どちらが間違っていると言う結論はない。
ギャンブルなんて、負けるようになっていると想えば、やらなければいいし、ギャンブルで爆勝ちすることだってあると想えば、やればいい。
しかし、そこには、責任が伴う。
文無しになれば、それなりの人生が待ち構えている。
それだけの話だ。
賛成派の者もいれば、反対派の者もいる。
しかし、一般的に、ギャンブルは、いずれ、身を滅ぼし、家庭を崩壊させると想っている者が、圧倒的で、一般的なのだろう。
ところで、chat GPTの開放で、世の中は、かつてない程の、変化が起こると、頭のいい評論家達は、口を揃えて言う。
乗り遅れては、いけないと。
日本の終身雇用は終わり、仕事がなくなると断言する者もいる。
これは、半分、本当の事だろう。
chat GPTで世界中が変わるのか
chat GPTに質問すれば、これまで、人類が、蓄積してきたノウハウをロジカルに、答えてくれる。
例え話で、良く聴くのが、「車の作り方と手順を教えて」と、質問すると、車の作り方についての回答が、ロジカルに、弾き出される。
これを、参考に、車を作った事の無い人も、手順さえ間違わなければ、車が作れる。
例えば、chat GPTは、そういう事も、教えてくれる。
だから、働く人が減らされていく、そういう理屈だ。
仕事ぶりも、1人1人の仕事内容が、合理的で生産的な仕事をしているのかが、瞬時に分かるらしい。
だから、これまで、終身雇用制度が大半だった、日本の企業人達も、そのうち、いてもいなくても支障がない人が、炙り出され、生産性のない仕事をしている人は、お呼びでなくなる、だから、終身雇用の崩壊だと言われている。
子供達は、みな、分からない事を親や先生に聴く代わりに、chat GPTに聴くようになる。
その方が、より、理論的な回答が得られるからだ。
「空や海が、青いのは何故？」と、聴かれて、理論的に、子供に説明できる人が、どれくらいいるだろうか。
雇用が守られなくなるから、乗り遅れるなと、お偉い方が、騒いでいる訳ではない。
もっと、大きな畝りが、今、世の中に覆いかぶさろうとしている。
chat GPTを使った、イニシアティヴをどの国が持つのかで、これまでの力関係が、崩れてしまう事も、大いにあると言う事に、警鐘を鳴らしているのだ。
少し、話しが、ズレたように感じるが、ギャンブルに、話しを戻そう。
ギャンブルを、chat GPTに質問すると、いや、バカラでもいい、どんな回答が返ってくるだろうか。
恐らく、バカラなら、「2択で、50％の勝率がある賭け事」とでも、回答があるのだろうか。
事実、バカラは、50％の確率で勝てる賭け事だ。
だから、chat GPTも、肯定も否定もしないだろう。
別に、chat GTPでなくても、これまで、筆者達は、分からない事は、スマホ1つで、調べている。
それが、今後は、より、精度高く、ロジカルに、chat GPTが答えてくれると言うことになっていくだろう。
世の中の分からない事は、スマホやパソコンで、調べて、理解する。
または、その情報を活かして、ビジネスに繋げる、そういう社会になるだろう。
これは、どういう事かと言うと、答えはいつも、明確で、ロジカルで、間違いがない。
それが、当たり前の世の中になる事は、十中八九間違いないだろう。
しかし、それが、当たり前の世の中になった時、感情や経験則、などの、決して、chat GPTに聴いても、答えてくれそうにない、見えない部分、例えば、ギャンブルだってそうだ、いい想いをする事はあっても、結局、全部、持っていかれるから、やめとけ・・・とか言う、私見を述べることは、無いとしたら、それに、飢える人が増えていきそうな気もする。
事実、井川 意高 いかわ もとたかが、106億円も、使い込んだのも、目には見えない、心の高揚や、欲望、煩悩などの、人の五感を震わせる事に、惹かれてしまったからではないだろうか。
社長と言う、ハメを外せない立場が、いつしか、ストレスとして蓄積して、バカラと言う、麻薬に取りつかれ、脳が、官能を覚えてしまった。
人の、急所を突かれて気持ち良くなってしまう。
これは、恐らく、人は、誰でも、ちょっとした事で、同じ事が、起こりうるだろうと想う。
井川 意高 いかわ もとたかは、インタビューでこうも言っている。
金額じゃない、自分の場合は、106億だったが、その人にとっての限界値まで来た時、次の1ゲームで、天地が決まる。
その先に、行ってしまった時、どうなるのか、ある程度、勝った所で、止める人は、それ以上の快感を味わう事はない。
そういえば、井川 意高 いかわ もとたかは、バカツキして、26億勝っていた時も、ディーラーから、今日はもう、十分勝っているから、止めた方がいいんじゃないか。
そう、言われた事があったらしい。
26億だ。
しかし、井川 意高 いかわ もとたかは、止めなかったらしい、まだ、106億、取り返していないから、と答えたそうだ。
井川 意高 いかわ もとたかの場合、ある程度勝ったら止めると言う選択肢はなかったのだ。
だから、学歴優秀で、やる事が、半端ないし、だから、社長もこなせたのかも知れない。
こういう生臭い事は、chat GPTでは、導き出せない答えなんだろう。
chat GPTは、テストに出てくるような回答としては、申し分なく明確にロジカルに回答してくれるから、ビジネスにも、大いに活用できそうたが、それでも、人の心までは、操る能力はないのかも知れない。
ギャンブル好き、お酒好き、ゲーム好き、女好き、これらの、欲望や野望、煩悩と言った、「欲」は、尽きないものだ。
どこまで、のめり込むのかは、最終的には、自分で、決断するしかないのかも知れない。
しかし、格段に裕福でなくても、家族円満に暮らせていく事は、欲を抑制する代わりに得た幸福な人生だし、106億失うのも人生、リストラされるのも人生、そう考えると、世の中には、想像もできないような、いろんな人生があることを、改めて、想い知らされる。
未来世紀も、人の心は、移ろいやすいものだとすれば、今をどう生きるか、すなわち、今日1日を、人の一生と置き換えて、毎日を暮らすこと、今日1日、愉しかったと生きるのが、最も、幸せな生き方なのかも知れない。
何か、強烈な出来事を経験した人も、人生、イーブンで終わるとするならば、強烈な経験を活かして、新たな活路を見出し、豊かな人生に繋がって欲しいものだ。
いろんな考え方を持っているのが、人と言うものだし、人生は、2度ないのだから。
