Audi e-tronは、EVに完全シフト化でSDGsに貢献
Audi A6 e-tron conceptが、モーターショーで公開され、世界中の注目を浴びてきた。
しかし、ここにきて、Audiは、SUV、いわゆるハイブリットの生産を終了し、完全にEV化、いわゆる、完全な電気自動車に、生産を集中することに、大きく舵をきってきた。
2026年以降は、全てEV車のみの生産に特化する。
これまで、Audiと言えば、Aシリーズ、Sシリーズ、RSシリーズに、1~8の、ランク付けするネーミングだったが、この、AUdiのEV化で、これまでの、モデルの概念も少々、変わってくる。
e-tron、e-tron GT、RS e-tron、Q4スポーツバックe-tronと、覚えにくくなった。
そう、最も、ポピュラーなAシリーズなどのモデルは、2026年以降の生産になる見込みだ。
これには、賛否両論あって、これまでの、流麗なボディラインが、EV化になるにつれ、少々、「ずんぐり」した、デザインになっていて、車高も一様に高くなている。
A4やA6の後継モデルは、そうはならないようだが、恐らく、新車価格は、一般富裕層でさえ、なかなか、すぐには、手が出る価格になるのではないかという、不安もささやかれている。
今後の、Audiの動向には、注目だ。
いずれにしても、今後のAudiは、Audi特有の、シングルフレームは、踏襲しつつも、空調は、全く無くなる、このデザインが、どのようなデザインになるかは、Audiのシングルフレームが、群を抜いて特徴的だっただけに、見ものと言える。
Audiと言えば、外車の中でも、トップクラスの外車の部類に入る。
一昔前までは、外車と言えば、「ベンツ」、「BMW」が断突で、世界のトップ2は、この2車種が、長期に渡り君臨し、不動の地位を築いてきた。
しかし、一昔前までは、ベンツ、BMW、次いで、ポルシェやAudiだった位置付けが、近年、この不動の位置を揺るがしている。
それが、Audiだ。
これは、諸外国でもそうだが、日本でも、例外ではない。
新車、中古車とも、Audiがメキメキとその存在感を現している。
ここで、少し、Audiの歴史を遡ってみよう。
Audiの創設は、遡ること120年、1899年にアグネスト・ホルヒ氏が設立。
当初、ホルヒ社として開業するも、1929年の世界恐慌で、廃業、アウトユニオンが立ち上がりAudiを設立することになる。
故に、ホルヒ氏は、「Audiの父」と呼ばれている。
そして、特徴的なAudiの4シルバーリングスのエンブレム、これには意味がある。
一見、オリンピックのエンブレムのような雰囲気があるが、オリンピックは、5輪だから、5つのリングである。
Audiのエンブレムは、4つのシルバーリング。
世界恐慌により廃業に追い込まれたホルヒ社は、再び、Audi、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4社のそれぞれの自動車技術を結集された競合体によって、新生Audi社が創られ、4シルバーリングスのエンブレムが誕生した。
Audiの誕生の瞬間である。
フォーシルバーリングスは、今では、お馴染みのエンブレムだが、今や、高級ブランドの称号として認知されていると言っても、過言ではないだろう。
Audiとは、ドイツ語で、「聞く」と言う意味があるそうだ。
「傾聴する」と訳すと、今のAudiがあって然るべき、と言う気さえする。
では、Audiの歴代のモデルをいくつか見て見よう。
【Audi設立当初1957年】
【初代Audi1996年〜】
【Audiシングルフレーム2005年〜】
どうだろう。
設立当初は、100年以上前に遡るから、今の面影は、全くないが、初代AudiのAシリーズは、現行モデルの面影が残っている。
そして、Audiが、世界的にトップの座に君臨するようになったのは、2005年、シングルフレームを開発した頃から、他の、車と言う車を寄せ付けない存在へと変貌していってのだ。
Audiが世界の頂点に立ったその理由
Audiは、今やドイツ国内のみならず、世界各国でも、メジャーブランドとして君臨し、多くのユーザーに支持されている。
これは、ひとえに、Audiのプロモーションが優れているからたけではない。
筆者のAudi好きから、導き出した見解には、大きく3つの理由がある。
まず、1つ目は、何と言っても、「デザイン」だ。
デザインと言っても、一言では表せないほどの先進性に長けたデザインである。
特徴的なのは、流れるようなフォルムであり、とてもシンプルなデザインであること。
しかし、他社が真似をしようとしても、真似の出来ない流麗なデザインだ。
そして、10年経っても飽きないデザインなのである。
ホイールベースが長く、低重心たがら、とてもしなやかな印象がある。
車の顔であるフロント部分の、ボディバランスとボリューム感、そして、キレ感、その圧倒的存在感は、他の車を寄せ付けない。
数百メートル先から見ても、それが、Audiだと分かるのは、何故だろう。
恐らく、そういう印象を持っている人は、筆者だけではないはずだ。
その数百メートル先でも、Audiだと認識させるパーツが実は、ある。
これは、Audiのどのモデルにも、共通するパーツだ。
この2つのパーツについて、見てみよう。
100メートル先からAudiだと分かるパーツその①
数百メートル先からそのパーツを見ただけでAudiだと分かるパーツの1つは、フロントランプとヘッドランプだ。
ランプのデザインも、どのタイプのAudiにもベストマッチする黄金比が施されている。
そして、そのキレッキレのデザインに加えて、特徴的なのが、LEDヘッドランプだ。
今でこそ、どのメーカーも、LEDランプが主流になってきたが、ハロゲンランプが、車のランプの常識だったころから、Audiは、LEDランプを採用していた。
当初、夜に走る車のほとんどは、ハロゲンランプ、少し、黄色がかった輝きを放つ、少しぼんやりとしたランプ車が大半の中、Audiたけは、真っ白に輝くLEDランプを光らせ、爽快に街中を走っていた。
それだけでも、Audiだと分かることは、言うまでもないが、そのフロントもリアも、LEDランプが主流になった今でも、Audiの場合は、Audiだと分かる。
それは、洗練され、極限までに考え抜かれたデザインがそれをAudiだと認識させる。
ボディ全体のデザインは、さることながら、ランプの1つまで、拘りに拘り抜かれたデザインだからこそ、数百メートル先でもAudiだと分かってしまうのだ。
そして、Audiのシリーズ問わず、Audiだと分かってしまうのは、かなり不思議な気持ちにもなるが、自然とAudiだと分かってしまう。
デザイン性の拘りが、一寸たりとも、ブレていないこと、これこそが、AudiがAudi
たる所以である。
100メートル先からAudiだと分かってしまうパーツその②
もう1つ、AudiのAudiらしきパーツがある。
それは、シングルフレームだ。
Audiのシングルフレームは、存在感と嫌味のない確固たる主張がある。
シンプルだが、重厚且つ、存在感を示す、
Audiのシングルフレームは、2005年のAudiから、採用されている。
世界的に、メジャーで有名な、ベンツやBMWやポルシェなどに比べて、少し差のあったAudiが、躍進を見せ始めたのが、このシングルフレームを採用したころから、顕著になった。
当初、Audiほど、シングルフレームに特徴のある車は、ほぼ皆無だった。
アルファロメオと言う車があるが、フロントグリルだけで言えば、アルファロメオの方が、ベンツやBMWよりも、存在感があった。
しかし、Audiがシングルフレームに力を注ぎ始めたころから、 Audiの大逆進は始まった。
サイズに関わらず、嫌味のない存在感をAudiのシングルフレームは、解き放った。
これもまた、数百メートル先から見ても、Audiだと分かる大きな特徴である。
こういう例えをすると、あまりピンとこない方も、いるかも知れないが、人間の顔で言うと、Audiは、「一重まぶた」なのだ。
ラインは細く繊細でありながら、圧倒的な存在感と先進性を解き放つAudiのデザインは、全てのパーツが、「一重まぶた」なのである。
もう少し、具体的表現をするなら、「キレッキレ」なのである。
ボディの細部に至るまで、「キレている」。
どうだろう、みなさんに伝わっただろうか?
どの、タイプのAudiも、顔つきがシャープなのである。
Audiのデザインを形成してきたのは誰?
Audiのデザインは、他の追随を許さない唯一無二のセオリーがあると、筆者は思っている。
事実、Audiが、世界的に、日本でも、それまで、不動だったベンツやBMWを抜いて、トップの座に輝いたことから、それは、証明されている。
では、この、洗練されたAudiのデザインを形成した先駆者は誰なのか?
これは、Audi好きの方の中にも、知らない人が、意外と多い。
フェルディナンド・ピエヒ氏は、1988年〜1992年まで、Audiの取締役としてまた、組織幹部として、実に20年間の間、Audi社に籍を置いていた。
この、フェルディナンド・ピエヒ氏こそ、今日のAudiを形成してきた中心的存在と言える。
フェルディナンド・ピエヒ氏は、ポルシェの創業者、フェルディナンド・ポルシェ氏の直系の孫にあたる。
ピエヒ氏は、Audi社のみならず、フォルクスワーゲン社の代表として在籍していた経験もあり、とにかく、欧州の車という車には、必ず、多からず携わっているという、車の神様のような存在だ。
モータージャーナリストの清水和夫さんは、AudiA8のフェルディナンド・ピエヒ氏のこんなエピソードを語ったことがある。
モータードライバーとして活動していた清水和夫さんが、ある時、フェルディナンド・ピエヒ氏の乗ってるAudiA8を見る機会があり、その内装を見て確信したと言う。
フェルディナンド・ピエヒ氏は、日本好きで、古きよきトラデショナルを見極める眼力があり、先進性の中にそれを融合させることのできるグローバルな柔軟性を持ち合わせた人格者であると語っている。
フェルディナンド・ピエヒ氏のA8の内装は、何と、「総漆」で施されていたと言う。
日本の伝統である、「漆塗り」。
これを、自分の愛車である、AudiA8に施すほど、日本好きだったことは、伝説として記録されている。
フェルディナンド・ピエヒ氏は、「日本好き」だったのだ。
日本の誇りである、伝統である、「漆塗り」の格調を認めていた眼力があった。
これで、日本人が、Audiを好きになる根本は、解明できたようなものだ。
互いに、相思相愛の間柄なのだから、日本人にAudiが支持されない訳がない。
そういう、グローバルな視点で、世界の良いところを取り入れ、随一の文化やトラディショナルを追いかけ続けたその先に、Audiがあり、Audiの確固たるデザインへと踏襲されていったのである。
20年近く、Audi社に在籍していた、フェルディナンド・ピエヒ氏のDNAは、Audi社にとっては、トレジャーだ。
その、狂わない眼力やグローバルな視点は、これからも未来永劫、新しいAudiにも永々と受け継がれることは、言うまでもない。
Audi シングルフレームからの躍進
Audiが、シングルフレームを開発して以降、日本での外車ブームに大きな変化が訪れた。
これまで、外車と言えば、ベンツ、BMW、ポルシェが、日本人の乗りたい高級外車の代名詞だったが、Audiのシングルフレーム化を機に、不動のワンツーだった、ベンツ、BMWの売り上げが、伸びあぐねてきたのだ。
その、上位勢の順位を後退させた要因が、Audiの存在だった。
Audiのシングルフレームデザインは、日本人のハートを見事に捉えた。
ベンツ、BMWの主張が強く且つ、高価格帯の外車は、ある種、日本人のステータスだったが、少し、好き嫌いが激しかったのも、実は、ベンツ、BMWだった。
そこに、主張しすぎないが、高級感があって、存在感があるAudiが、徐々に、日本人の思考の突き刺さっていったのだ。
ベンツ、BMWは、見るからにその容姿に特徴があった。
いかにも、「・・・・・」、お金があるから、みたいな位置づけのベンツやBMWは、マンネリ化し、変化がなかった。
あとは、特にベンツは、どちらかと言うと日本では、ブラックなイメージがあった。
しかし、そんなイメージを払拭するかのように、既成概念を取っ払って、先進性があって、スマートなフォルムのAudiの方が、「未来的でカッコいい」となったのだ。
事実、当初、ベンツもBMWも、ヘッドランプは、LEDを採用してなかったし、シングルフレームと言う斬新なデザイン性はなかった。
特に、ベンツは、いかにも降圧的で、威嚇するイメージがあった。
例えて、言うならば、ベンツが割り込んで来たら、道を譲る・・・そんなイメージが日本にはあった。
そんな中で、唯一、Audiだけが、今まで見たことがない、斬新なデザインと華やかさを演出していた。
主張しすぎない、スマートでカッコいい車が、Audiだった。
夜の街を走っていると、ベンツやBMWのそれと違って、シャープで、眩しいAudiのLEDが、100メートル離れていても輝いていた。
そうこうしていると、昨今、ベンツ、BMW、ポルシェ、ボルボなど、みんなAudiチックな風貌に変化してきた。
フォルクスワーゲン傘下に入ったと言う会社事情はあるが、それにしても、筆者から見ると、Audiのパーツとも思える箇所が随所に見られる。
それは、国産車にも瞬く間に広がった。
TOYOTA、スバルなども、まるで、Audiかと思わせるようなボディデザインに変わっていった。
しかし、それでも、AudiはAudiとしての存在感を誇示している。
やはり、微妙なボディバランスは、他車には真似ができなあのである。
筆者は、初めて、シングルフレームのAudiのオーナーになったのは、2006年のこと。
Audiデザインは、群を抜いていた。
2年ばかり、そのAudi A4アバントに乗っていたが、やはり、Audiは、クワトロでこそ、Audiの本領が発揮される。
2年後には、2008年後期モデルのAudi A4 3.2クワトロに乗り換えた。
3.2クワトロは、とにかく群を抜いて良かった。
中古だったが、10,000キロしか走ってなく、新古車並みで、本当に今まで乗ったことのない感覚。
3.2リッタークワトロと言うパワフルさもあったが、静寂とパワフルの両方を兼ね備えた名車だった。
もちろん、フレームは、シングルフレーム。
車を洗車してみると改めて実感することができるが、とにかく顔の部分、ヘッドランプからフロントガラスにかけての、飛び出しそうなダイナミックな風貌が、堪らなく惚れ惚れしてしまう。
ヘッドランプを目の前にして、座ってみるとよく分かる。
何とも言えない、顔立ちとボリューム感のバランスが、とにかく絶妙なのである。
Audiファンの方なら、筆者の言っていることをご理解いただけるだろう。
Audi A6 e-tron conceptこそ未来型SUV・・・しかし
脱二酸化炭素問題に、世界が取り組み、各国が、計画を表明した。
数年後には、各国とも、50%程度にまで、二酸化炭素を削減する目標を掲げた。
日本も同様、このところの世界の天候は、異常気象の連続、日本では、毎年、何処かで、大きな災害が発生している。
宮崎駿さんのアニメでは、幾度も人間の身勝手な産業破壊が、自然を壊し、怒らせていることがテーマになっていて、全く今の世の中を見事なまでに、描写している。
自然のはぐくみや生態系を、乱してはならないのだ。
その、自然を怒らせる最たるものは、二酸化炭素だ。
二酸化炭素を削減するには、車の排気ガス削減は必須だ。
世の中は、ガソリン車から、ハイブリッド、そして、SUV車へシフトしている。
Audiも、ハイブリッド、SUVへのシフトを滞りなく進めている。
Audiは、ハイブリッド車よりも、SUVの開発に力を注いでいる。
ハイブリッドも、SUVが台頭してくるにつれ、次第にSUVに間違いなくシフトしていく。
Audiは、それを見抜いていた。
近い未来、車社会は、SUVが主流になっていく。
さて、AudiのSUVがこのほど、香港モーターショーで、本気の姿勢を見せ炊けた。
近い未来の、EV時代におけるプレアミムスポーツバックの姿を、Audiらしくデザインし、車らしさは失わない Audi A6 e-tronは、正にモンスターカーになるだろう。
今回、上海で公開されたAudi A6 e-tronは、ポルシェと共同開発した新世代のEV用プラットフォーム「プレミアムプラットフォームエレクトリック」を採用する。
このPPEシステムは、Audiらしさを失わないばかりか、とかく、ハイブリッドやSUVでありがちな、車らしさを維持するためのプラットフォームになるだろう。
また、エクステリアに関しては、ダイナミックでありながら流麗なライン、そして
Audiの特徴であるファストバックデザインを見事なまでに具現化している。
1つの物体を彫刻で掘ったような、流麗なデザインには圧巻の一言だ。
これまでのAudiらしさにはこだわりを持って、踏襲するところは、削ぎ落とさない。
Audi A6 e-tron conceptのボディサイズは、全長4.96×全幅1.96×全高1.44m、現行のAudi A6とA7シリーズとほぼ同寸だから、もはやA6とA7におけるランク付けも無用に近いほど差はない。
そして、最も気になるのが、SUVになることで、Audiらしいデザインが失われはしないかという最大の心配も、まるで無用だった。
車体各部のアレンジにも未来感溢れ、徹底的に、拘りを見せつけた。
Audiのシンボルとも言える、フロント部分は、大型のシングルフレームグリルに、ドライブトレインやフロントエンドの側面にまで伸びるフラットなヘッドライトベゼルを配備して、Audiらしさは健在だ。
あくまで、モーターショーでのデザインだから、商用化される際には、多少の変更はあるにしても、フロントグリルは、もはや通気性を気にする必要もなく、空気講のようなスペースはなく、100%デザイン重視で設計されている。
また、フロントライトには、デジタルマトリクスLED、リアコンビネーションランプには、デジタルOLEDテクノロジーが組み込まれ、ボディ側面にはドアを開くと地面が光のステージに変化する、高解像度LEDプロジェクター、ボディの隅には、ターンシグナルを地面に投影する高解像度LEDプロジェクターが配備され、超革新的なライティング技術を駆使した、未来系システマティックアレンジが施されている。
こういうちょっとした、細工は、外車に多いが、Audi A6 e-tron conceptも例外なく、細部に渡るまで、とにかくおしゃれである。
また、もう1つ気になるのは、SUVやハイブリッドと言えば、パワーや加速など、諦めざるを得ない車の醍醐味が失われがちだが、Audi A6 e-tronconceptは、ここも難なくクリアした。
Audi A6 e-tron conceptは、最高出力350kW/最大トルク800Nmを発生する2基のモーターを前後に配したクワトロドライブシステムを搭載する。
リアアクスルのみにモーターを配した1モーター形式の後輪駆動システムを設定だから、パワーも申し分ない。
気になる、SUVになることで、本来の加速やパワーが、セーブされてしまう悩みも無用だ。
さて、次は、Audi A6 e-tron conceptの性能面だが、最上位のハイパフォーマンスモデルが0→100km/h加速4秒未満。
このスペックに不満を持つAudiファンはいないだろう。
ガソリン車と引け目を取らない。
そして、気になるAudi A6 e-tron conceptの航続可能距離は、最大700km超を実現しており、東京⇔大阪間程度なら、難なくノンストップで、駆け抜ける。
いや、東京からだと広島あたりまで、走行できる計算になる、東は北海道だ。
「充電」が心配という不安は、皆無だ。
その、Audi A6 e-tronconceptの充電システムだが、800V技術を新導入したことも注目点だ。
最大出力270kWの急速充電器を利用すれば、短時間で大容量バッテリーの充電が可能。
計算上、300km以上走行できるレベルまでバッテリーを充電するのに、必要な時間は、たったの10分程度。
たったの10分だ。
スマホだって今時は、急速充電でも、30分はかかる。
しかも、Audi A6 e-tronなら、25分以内でバッテリー容量を5%の状態から80%まで充電できるという。
仮に、出かける日に、うっかり充電を忘れていたとしても、出発までに、充電は完了する。
またしても、Audi A6 e-tron conceptで、Audiは、躍進を続ける。
Audi A6 e-tronconceptの商用化は、既に決まっているから、本当に楽しみでたまらない。
Audi A6 e-tron conceptの新機能紹介
新SUVコンセプトのAudiは、ライティングテクノロジーに拘りを見せつけている。
Audi A6 e-tronconceptの次世代のライティングテクノロジーは、「見るため、また、見られるための照明」というのが、開発テーマとなっている。
フラットなヘッドライトとテールライトは、スリムなデザインを採用した。
「デジタルマトリクスLED」と「デジタルOLED」テクノロジーにより、少ない表面積でも、最高の明るさと幅広い機能を発揮する。
また、ライトシグネチャーをカスタマイズすることもできる。
Audi A6 e-tronconceptのライティングユニットには、多くの新しい機能とパーソナライズオプションが組み込まれている。
ボディ側面は、小型で高解像度の3台のLEDプロジェクターが装着される。
ドアを開くと、地面に光のステージが現れ、ダイナミックな光が投影され、オーナーに母国語で挨拶をする。
また、高解像度プロジェクターは、トラブルがあった場合などに、地面に警告マークも投影する。
更に、更に、車両の4隅にも、別の4つの高解像度LEDプロジェクターが組み込まれ、ターン
シグナルを地面に投影する。
これらの、プロジェクション機能は、さまざまな市場や認証条件に対応するように変更することが可能という。
Audiでお馴染みのデジタルマトリクスLEDヘッドライトは、Audi A6 e-tron conceptから動画を投影する機能も装備される。
一例だが、目の前が壁になっている駐車場の場合、壁に投影されたビデオゲームを楽しむことができる。
Audi A6 e-tronconceptは、単に車に乗ること走ること以外の、遊び心まで、演出してくれる。
そして、お家芸である、デジタルライトシグネチャーや、ダイナミックライティングディスプレイは、Audi A6 e-tronconceptからは、オーナーの好みに合わせて、ほぼ無制限にカスタマイズすることもできるという。
プリセットのLEDでさえ、惚れ惚れするAudiのライトニングだが、カスタマイズできるとは、至れり尽くせりだ。
そして、車にとって最も重要なエンブレムだが、Audi A6 e-tron conceptは、どうやら、ライトニングによる、高級感溢れるエンブレムになりそうだ。
Audiの飽くなき、未来への創造は、私たちの想像を遥かに越えそうだ。
これからのAudiにもますます期待したい
車社会は、大きく変貌していく。
時代は、ガソリンから、ハイブリッド、そして、SUVへとシフトしていく。
その、進化の中で、Audiはまた、私たちを虜にしそうだ。
今回、香港モーターショーで、お目見えしたAudi A6 e-tron conceptは、コンセプトカーとは言え、既に商用化は決まっている。
世の中は、車社会に限らず、これから変化し続ける。
その変化に対応する者は、また、新たな喜びを、感動を我が物にすることができる。
もはや、一昔前までの、「思考」は、これからは、通用しない。
しかし、人は、環境に順応する力を持っている。
Audiのまた、進化したテクノロジーを私たちに提供してくれた。
フェルディナンド・ピエヒ氏が創り上げた
AudiのDNAは、これからも永々と受け継がれ、人の進化と共に、次々と、新しいテクノロジーを提供してくれるだろう。
前を向いて歩いて行く限り、素敵な未来も待っていてくれるはずだ。