うどん県、本当に唸るほどうまい「至極」のうどん
四国に5年ほど、滞在していた時期があります。
四国と言えば、愛媛の「みかん」、徳島では、「阿波踊り」、高知は、「よさこい」、「かつおのたたき」など、旅行先として、楽しみ満載なエリアですが、四国の玄関口、香川県は、「うどん県」として、有名ですね。
そんな、うどん県には、一体、何店舗のうどん屋さんがあるのでしょうか?
滞在期間、そんなこと、考えたことなかったんですが、とにかく、至るところにうどん屋さんがあるのは、本当です。
一説では、人口、10.000人に対して、5.6店舗あるそうです。
香川県の人口は、約950,000人ですから、日本一小さい県に、何と550店舗もある計算になります。
筆者は、5年間、香川県に滞在していました。
その間、いくつかのお気に入りのうどん屋さんが出来たので、みなさんにご紹介します。
四国のことをよくご存知ない方、大半がそうだと思いますが、四国に行かれた際は、参考にしていただければと思います。
なんてったって、香川県には、550店舗のうどん屋さんがある訳ですから、ちょっと旅行に行ったくらいでは、香川県の本当に唸るほどウマい至極のうどん屋さんに、出逢える確率は、極めて低いです(笑)
口コミ情報も、ネット情報も、情報誌の情報も、それぞれですが、実際に5年間、住んでいた筆者の情報は、それらを網羅した上での、厳選した情報です。
是非、参考にしてください。
余談ですが、香川県には、「うどん学校」がある
余談ですが、香川県には、「うどん学校」
があります。
何を学ぶかというと、「うどんの作り方」です。
これしか、ないですよね。
もう、香川県は、うどん県に正式に県名を変えた方がいいのでは、ないでしょうか?(笑)
調理師学校は、全国にありますが、うどん学校って、聞いたことあります?
まあ、でも、実はこれ、所謂、学校ではないんです。
うどん作りを体験できる、僅か1時間弱で、うどん作りが学べるといった、うどん作りの体験場とでもいったところです。
それにしても、です。
香川県に、この「うどん学校」が、3店舗あるんですから、大したものです。
ADDRESS: 香川県高松市成合町8番地
TEL:087-885-3200
そもそもうどんは、東日本と西日本で種類が違う
そもそも、「うどん」ですが、大きい仕分けとして、東日本と西日本で、まず、系統が異なりますよね。
もともと、筆者は、西日本エリア出身なので、お出汁の濃いうどんは、見たことも食べたことも、存在さえ、知りませんでした。
濃い茶色のうどんのお出汁は、ほんのり甘さを含んでいるのが、「THE 東日本のうどん」ですよね。
それに対して、透明度が高く、うっすらと色付いたきつね色のお出汁が、「西日本のうどん」の特徴です。
東日本と西日本という、大きな括りでも、明らかに見た目から違う、「うどん」。
味は、東日本は、少し「甘め」の味付が特徴、一方、西日本のうどんは、ほんのり「塩っけ」が特徴です。
ぜんぜん、違いますでしょ。
そして、麺ですが、うどんの麺には、ゆるゆるのプツプツ切れるタイプの麺と、所謂、うどん県の「さぬきうどん」は、しこしことした、噛みごたえあるタイプの2 種類。
いや、もう1つ、香川県には、「もちもち」とした麺も、うどん県ならではのテイストがあります。
うどんを語ると、色んなパターンのうどんがあることが分かります。
うどんの食し方、種類もまたさまざま
一口に「うどん」と言っても、その土地、土地で、食し方のパターンもまた、さまざま。
筆者の場合、所謂、お出汁たっぷりの「かけうどん」、これが、「うどん」のスタンダードというもの。
それしかないと思っていました。
この、かけうどんに、生卵が乗れば、「月見うどん」、お揚げが乗れば、「きつねうどん」ですよね。
世の中の、「うどん」というものは、こう言う食べ物だと思い込んでいました。
ところがです、四国にそれなりに長く居ると、色んな食し方に遭遇することになります。
四国で「ウマい」とされているうどんは、どうも、「ぶっかけ」タイプのうどんが多いようです。
茹でたうどんのみが、器に入って出てきます。
これに、ぶっかけ専用にブレンドされた、醤油ベースのお出汁をかけて、一気に食らう、これが、本場、うどん県の王道なのかも知れません。
でも、筆者は、ぶっかけうどんで、ウマいと思ったのは、唯一、ある製麺所の「肉ぶっかけ」だけでした。
四国の有名どころの、「ぶっかけ」は、残念ながら、筆者の好みではなかったのかも、知れません。
NO.1は、かしわざるうどんです。
そして、肉のぶっかけ。
山かけうどんですかね。
あと、岡山にも4年、滞在していました。
岡山でも、地元の方に勧められてヤミツキになったうどん屋さんがあります。
うどん県だけで、まとめると収まりもよかったんですが、どうしても、岡山のうどん屋さんも、ご紹介しておきますので、時間が許せば、瀬戸大橋を渡ったお隣の県ですので、是非、寄っていただきたいと思います。
うどん県 香川の「麦蔵」唯一無二
麦蔵は、高松市内のうどん屋さんです。
もう、ここは、小屋です。(本当に小屋みたい)
地元の方に勧められて、行ってみたんですが、「大丈夫かな」と思いきや・・・
しかし、この麦蔵、11時開店なんですが、開店30分前から、既に、長蛇の列が。
地元の方のおすすめ通り、「かしわざるうどん大」を注文しました。
麺も注文を受けてから、茹でる、そして、かしわも、注文を受けてから揚げる。
徹底しています。
当然ながら、茹でたて、揚げたての、かしわざるうどんの出来上がりです。
さて、早速、食しましょう。
筆者は、広島県出身なんですが、まず、うどんに「かしわ」の組み合わせが、初の経験。
うどんをお出汁に付けて、一口。
「なんだ、このもちもち感・・」
そして、「かしわの揚げ物」を一口。
「えも言われぬ、深い味わいと、揚げたてのかしわのまた、柔らかいこととジューシーなこと」
それからというもの、筆者は、最低でも、週に1回は、「麦蔵」に通っていました。
ざるうどんとかしわ天は、絶妙に合います。
本当に、「かしわ」の味が、忘れられなくなります。
ADDRESS: 香川県高松市福岡町1-482-5
TEL:非公開
うどん県 香川の「はりや」
はりやも、同じく、かしわざるうどんが、おすすめです。
実は、地元の方には、「はりや」が、NO.1だと言われて、1番に行った店です。
ここも、開店前から、長蛇の列。
そして、早速、「かしわざるうどん」を注文。
「う~ん、今まで、食べたことない食感」
はりやも、麺は、注文されてから茹でる、かしわも、注文されてから揚げるを徹底しています。
実は、はりやの「大」は、やめとけ。
と言われていました。
何でなんだろうと思いながら、ある日、1人で、はりやに行った時、「よし、今日は、腹の状態も万全、かしわざるうどんの大だ・・・」
と、意気込んで、かしわざるうどんの大を注文しました。
注文の品が、目の前に「どんッ!」
見た瞬間に。
「食いきれねぇー、なんだこの量は・・・」
愕然としました、器からはみださんかばかりのざるうどん。
はりやの、かしわざるうどん大は、制覇できませんでした。
おそらく、うどん玉にしたら、3.5玉はあります。
でも、はりやのいいところは、ざるうどんの大を注文したお客様には、お出汁を途中で替えてくださいます。
こういうところ、大切ですよね。
しかし、味は、うどんもお出汁もかしわも、麦蔵といい勝負です。
おそらく、後は、好みですが、筆者は、麦蔵のかしわ店の味付けと、噛んだ時の肉汁とのバランスが、絶妙なので、麦蔵派です。
ADDRESS: 香川県高松市郷東町587-174
TEL:087-882-3301
うどん県 香川の「山越えうどん」
香川県は、綾歌郡、高松市内から、車で40分ほどの場所に、「山越えうどん」はあります。
お店の名の通り、山の中伏にある山越えうどん。
車で行くと、通り過ぎてしまう可能性があります。
筆者は、初めて、山越えうどんに行った時、通り過ぎて、Uターンしました。
と言うのも、この山越えうどん、山の中伏で且つ、お店らしくない、お店。
民家に並列して、入口は、道路に面していません。
こんな、ロケーションで、やんやの列が、できるあたりは、やはり、山越えうどんは、ただのうどん屋さんではないのです。
山越えうどんの、おすすめは、四国ならではの、釜玉うどんが最も有名。
筆者は、山かけぶっかけが、美味しそうだったので、山かけぶっかけの大にしました。
山越えうどんでは、お出汁は、自分の好みの量で楽しみます。
また、山越えうどんは、店内もありますが、庭先でも、食べることが出来ます。
ですから、春、夏、秋は、問題ありませんが、冬は、寒さで、凍えますので、行く季節を間違えないようにご注意を。
味は、四国ならでは、さぬき麺のしこしこ感が、喉越しよく仕上がっていて、リピーターが多いのにも、頷けます。
ADDRESS: 香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2
TEL:087-878-0420
うどん県 香川の「松下製麺所」
「おい、人んちじゃん・・・・・」
そうなんですー、人んちのような、うどん屋こそ、おいしい、うどんに出会えるのです。
次に、紹介するのは、「松下製麺所」です。
高松市内の路地裏にあります。
これも、幹線道路には、面していません。
忘れもしない、松下製麺所は、筆者が、初めて、香川県の地に足を踏み入れた日に、食したうどん屋さんです。
松下製麺所は、完全セルフですが、ウマい、安いが売りのうどん屋さんです。
麺だけ選んで、あとは、お出汁も具も、そして、食べた後も、残ったお出汁は、ポリバケツに自分で入れて、おしまいです。
正真正銘、完全セルフ、残ったお出汁を、自分で捨てる、そんな経験、みなさんありますか?
実は、松下製麺所の、おすすめですが、「ミックス」というメニューがあります。
うどん屋さんだけど、中華そばの麺も取り扱いがあって、「ミックス」を注文すると、うどんの麺と中華そばの麺が、一緒になって、出てきます。
チャレンジと、筆者も、ミックスを食してみましたが、さすがに、お出汁は、別のお出汁なんだろうと思ったら、何と、うどんのお出汁なんです。
「やられた、失敗したわ・・・」
と、思ったら、これが、全然、違和感なく、ウマすぎる。
ラーメンの麺とうどんの麺のお出汁が、一緒で、ウマいはずがないという、既成概念を打ち破られた瞬間でした。
ADDRESS: 香川県高松市中野町2-2
TEL:087-831-6279
うどん県 香川の「さぬき麺市場」
さぬき麺市場は、香川県に3店舗ある、チェーン店です。
始めは、どうかなー???
と思ったんですが、お昼前になると、タクシーの運転手さんが、ゾロゾと吸い込まれるように入って行くのを見て、入ってみることに。
タクシーが泊まっているお店に、ハズレなし。
という定説通り、なるほど、ウマい店でした。
全国的な、イメージで言と、「丸亀製麺」
です。
でも、丸亀製麺は、四国発祥ではないですからね。(本部は神戸です)
で、さぬき麺市場のいいところ。
うどんは、さぬきうどんなので、文句なし。
筆者は、さぬき麺市場で、冬は、釜玉うどん、それ以外の季節は、「肉ぶっかけ」を食します。
肉の甘付とぶっかけのお出汁のバランスが絶妙。
そして、さぬき麺市場と言えば。
・大根おろしかけ放題
・ネギかけ放題
・天かすかけ放題
なんです。
1番、嬉しいのは、大根おろしです。
とかく、野菜不足になりがちな体に、大根おろし、これがまた、ウマいんですが、食べたいだけ、制限なしなんですよね。
筆者は、肉ぶっかけの大に、大根おろし、ネギを盛り放題で、ミックスして食らうのが、大好きです。
ADDRESS: 香川県高松市郷東町147
TEL:087-882-1157
岡山 表町の「たぬき」
肉大が、さいこー。
さて、うどん県では、ないですが、筆者の大好きな岡山市表町にある、うどん屋さん、「たぬき」をご紹介します。
もう、かれこれ、30年は、続いている、うどん屋さん。
つい、この間、まだ、やってるかなと思い、行ってみたら、健在でした。
ここの、おすすめは、何と言っても、「肉うどん」。
筆者は、肉の大と、おにぎり2つが、ベストチョイス。
たぬきの肉うどんは、肉と長ネギかな、これ自体にも、味付けされていて、うどんも手打ちなんですが、たぬきのうどんは、どちらかと言うと、プツプツ切れる弾力のないうどんです。
しかし、手打ちであること、それと何と言っても、お出汁、肉、ネギのバランスが、絶妙。
ネギを口に含むと、ネギ汁?がジュわり、肉とうどんを合わせると、もう、言葉を失います。
論より証拠、このたぬきのおやじさんの、それぞれの具の味付けが、絶妙だからこそ、30年以上、永々と続いているんですね。
ウェブサイトもなく、飾りっけのない、昔ながらのうどん屋さんですが、そんな訴求をしやくても、固定客が着いている老舗中の老舗。
以前、お店に行った時は、周りが殆ど変わっていて、びっくりしましたが、たぬきだけは、昔のまんまのたぬきでした。
ADDRESS: 岡山県岡山市北区表町1-8-37
TEL:086-227-5757