東北高校のペッパーミルパフォーマンスは是が非か

東北高校のペッパーミルパフォーマンスは是か非か

2023年春の高校野球が始まった。

春の高校野球は、選抜と言う名の通り、過去実績を加味して、各県の代表校が選ばれる。

宮城県代表の東北高校は、この、第1戦を山梨学院と対戦。

東北高校と言えば、あの、ダルビッシュ有の出身校でもある。

そして、ピッチャーも、ハッブス。

結果は、3-1で、山梨学院が勝利した。

試合は、点差2点の接戦だった。

高校野球で、2点差は、僅差で、 ワンチャンスで、試合はひっくり返ると言っていい。

初回、東北高校の1番バッター、金子選手は、山梨学院のエラーで出塁した際に、ヌートバーの宝刀、ペッパーミルパフォーマンスで、出塁を主張した。

これに対して、審判が、ペッパーミルパフォーマンスを注意。

高野連は、「高校野球としては、不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきました。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしいというのが当連盟の考え方です。」と、コメントした。

筆者も、高校球児だったが、35年も前だから、既に、時代が変わっているが、今回の東北高校のペッパーミルパフォーマンスについては、こう、想う。

東北高校ってどんな学校なのか口コミや評判

東北高校は宮城県仙台市にある、学校法人、南光学園が運営する男女共学の私立高校で、2009年に、コムサデモードのデザイン制服を採用するなど、いかにも、今時の私立高校と言うイメージが、ネット上からは、読み取れる。

また、東北高校の口コミを見て見ると、どちらかと言うと、自由度の高い、コメントが多いようだ。

口コミの中には、辛口なものも結構ある。

活動停止を食らったのに、部活をやっていた、教師の評価が、先生により、バラつきがあるようで、面倒見が良い先生と、そうでない先生は、完全放置と言うような、コメントが、どうも、目立つ。

そもそも、私立高と言うこともあるだろうが、これを、自由度が高いと言えば、そうなるが、どうだろう、口コミだけを見ると、ネガティブな口コミをしている人が、一定数以上を上回っている印象だ。

野球部に関しては、甲子園出場校としては、珍しくない、実績のある高校だ。

私立と言う事もあって、部活に集中するパターンと、勉強と、割と極端に分かれる感じだろう。

それでも、甲子園に出場するのは、 並大抵の努力では、出場できないから、複数回出場している実績があると言う事は、力のある学校であることは、間違いない。

東北高校のペッパーミルパフォーマンスが残念な理由

東北高校野球部のペッパーミルパフォーマンスは、やや、残念な印象だ。

理由は、2つある。

1つは、今の時代、情報のスピードは、秒単位だから、高校野球で、ペッパーミルパフォーマンスが、見られても何ら不思議はない。

マスコミ各社も、WBC戦で、ヌートバーから始まった、この、ペッパーミルパフォーマンスは、他の選手にも伝染し、ファン達へと、次々に、伝染して行く事をネタにしていた。

みんなが、やりたがるのは、分かる。

しかし、である。

しかし、この東北高校のペッパーミルパフォーマンスは、ヒットから、生まれた出塁ではない事。

これが、1つ目の理由だ。

WBCで、ペッパーミルパフォーマンスが、見られるのは、プロ選手達の、努力が実った結果に対するもので、「コツコツ粘り強く」の意味合いの通り、自身が粘り強く頑張って生まれた良い結果に対するもの他ならない。

WBCの選手達は、相手のエラーで出塁しても、ペッパーミルパフォーマンスはしない。

ここが、大きな違いで、この、相手のエラーで、出塁したタイミングでの、ペッパーミルパフォーマンスは、相手との、優劣とも、取られ兼ねないタイミングと言える。

使う所が違う。

もう、1つ。

WBCは、プロフェッショナルの集団で、お金を貰って、野球をしている、プロフェッショナルだ。

プロフェッショナルである限り、時には酷評も受け入れざるを得ない場合が実在する。

あの、世界の王貞治さんでさえ、不調の時は、バスに、生卵を投げられる仕打ちをファンからは、浴びせられている。

プロフェッショナルとアマチュアとの違いは、ここにある。

高校野球は、プロフェッショナルではない。

甲子園出場も、あくまで、部活動の延長上の話。

試合に負けても、ここまで、深く傷つけられることはなく、むしろ、負けても、清々しささえ、感じるのが、高校野球の良いところだ。

プロフェッショナルとアマチュアの違いを理解して、アクションすべきだったのだろう。

しかし、それも、高校生だ、間違いもあっていい。

勝っても負けても、清々しい高校野球を目指して、白球をひたむきに、追いかけていって欲しい。

プロフェッショナルとは、違う、対価を求めない、高校球児にしかできない、ひたむきな野球に、人は、感動するのだから。

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