人生100年時代でも誤解してはいけない健康寿命

100歳まで生きていても健康でないと全く意味がない理由

筆者の人生は、季節で言えば、秋に差し掛かってきた。

春、夏、秋、冬を人生に例えると、後半戦と言う事だ。

今、盛んに、人生100年時代だから、年金を始め、世の中の仕組みが、後ろ倒し化されていっているが、ただ、単に、年齢だけで、物事を指し計っているように思えてならない。

そう、大切なのは、「健康寿命」をどれだけ、伸ばせるか、維持てきるか、これが、最も大切だ。

筆者の母親は、43歳の時、脳卒中で、 倒れ、緊急手術の末、命は、取り留めたが、半身不随と言語障害が残った。

今から、約40年前の出来事で、当初は、脳卒中になったら、生きるか死ぬかと言う時代だったから、命が、助かっただけでも良しとしなければいけないのかも知れない。

しかし、当の本人は、超前向きだから、今でも、 めげずに、がんばって生きている。

筆者のように、心の弱い人間なら、とっくに寝たきりになっていたか、自殺していたかも知れないと、 時々、想う事がある。

筆者の中では、 生きるなら、健康でないと、人生は、無駄に長くても、辛い事の方がいいと言うことを明言しておきたい。

それは、 五体不満足な母親をずっと見てきた事も大きな要因だし、今の人生100年時代と言う、あたかも、誰もが、100歳まで、健康に生きれるような、安易で心地よさそうな響きに酔いしれるほど、人生は、想い通りにはいかないだろうと、控えめに言っても、想えて仕方ないからである。

となると、現実的な話として、少なくとも、自分の事は、自分で自由にできて、飛んだり跳ねたりできる年齢を、どこまで維持できるかに、かかっていると、つくづく想うのである。

所謂、これが、健康寿命と言うやつである。

だから、 焦点を当てるべきは、この、健康寿命を、どこまで伸ばすかを、真剣に考えるべきだ。

では、健康寿命を延ばすには、どうすればいいか。

健康寿命を伸ばすには、 早歩きをすること

東京大学のある、学術研究によると、「早歩き」が、1つのカギになりそうだ。

「高齢者の歩行速度と予想余命年数には、有意な相関がある」と言われている。

私たちの体は、体重の40%程度を占める骨格筋に支えられ、保護されていて、骨格筋は細長い筋繊維と、その細胞間を埋めて束ねる結合組織からなる。(図表1)

(図2)では各年齢の歩行速度を調べ、その後、何年の余命があるかを示してある。

例えば、70歳男性の場合、極めて遅い歩行速度の0.2m/秒(最下段の線)であれば7年、最も速い歩行速度の1.6m/秒(最上段の線)であれば23年の平均余命を持つと示している。

つまり、70歳になっても若い人と変わらぬ速さで歩ける健脚の持ち主は、その後も健康寿命を維持し、長生きする可能性があるということだ。

早歩きできることは、筋量が十分で、老化による機能低下が生じていないことを意味している。

だから、ウォーキング中に、早歩きを意識して、30分程度、早歩きすると、医学的に、健康寿命が伸びると言う事になる。

加齢に伴いのんびり歩くのではなく、早歩きできる健脚を維持することを心がける事が、 大切だ。

余談だが、なかやまきんに君が、筋肉を鍛える事は、 老後に大いに役立つ事になる。

ウォーキングではや歩きをして、筋肉を退化させない事は、健康寿命を伸ばす事に繋がる事は、間違いなさそうだ。

問題は、どうやって、ウォーキングを常態化させていくかと言う事だが。

健康のためにと言う前提では長続きしないウォーキング

何でもそうだが、愉しくない事を、続ける事は、簡単ではない。

筆者くらいの年齢になると、いよいよ、身体の動きが、以前より、鈍くなったと想うようになる。

そうなると、健康のために、何かしなければ・・・

と想うようになる。

だが、これも、〜しなければ、という、義務感のような感情から来るもので、まだ、健康なうちは、多分、長続きしないのだろう。

しかし、刻一刻と、時は過ぎ、歳を取っていく。

人生は、絶対に遡れないから、ここは、何か長続きする方法を考えないと、健康寿命は、間違いなく、短くなっていく。

医学的に、証明されている事に逆らうのは、負け犬の遠吠えと同じだ。

どうすれば、無理なく、毎日、運動することを愉しめるだろうか。

もともと、ウォーキングが好きな人なら、毎日、歩く事も苦にならないだろうが、 ただ、歩く事が好き・・・

そんな人、いるだろうか。

例えば、ペットを飼うと言うのは、毎日、散歩させないといけないから、いいかも知れない。

犬の方がいいだろう、ネコの場合は、自分で、フラフラしてるから、散歩は必須ではないから、犬が最適だ。

後は、家事も苦にならない人は、家の中で常に動くそうだ。

立ったり座ったりを繰り返す事で、筋肉が鍛えられる。

これが、家事も、最小限に留めたいと想っている人とでは、雲泥の差が出るそうだ。

繰り返しのようで、一見、無駄な動きのように見えても、これが、体脂肪の燃焼に繋がると言う。

やらないといけないから、こういう感情から来る運動は、長続きしない。

自然と身体が動く事は何か、そういう発想から、ウォーキングに限らなくてもいい、毎日、 続けられる事を継続していく事で、筋肉量を維持し、代謝を促す事で、健康寿命を伸ばしていこう。

せっかくの人生、2度ない人生を、どう、生きるか、それは、自分次第だ。

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