もはや人の「血」を吸えないモスキート
あの、家庭用(洗剤、シャンプー、石鹸)、生活雑貨の大手、「花王」が、このほど、「蚊」に関するある実験をした、ちょっと気になる、発明。
特に、夏になると、毎年、気になるのが、蚊に刺されて、痒くなる現象。
夏の習慣みたいなことですが。
蚊に刺されると、刺された箇所が、プクっと膨らんで痒くなるもんだから、ついつい、膨れた箇所に意味もなく、「爪で十字」の形をつくって、気を紛らわした、そんな経験ありませんか?
筆者は、あります。
科学的には、何にも意味ないんですが、何となく、痒みが和らいたような。
「気のせいですね」。
そんな、夏の日の日常を、完全に封じてしまうかも知れない、花王の新しい、発明とも呼べるかも知れないある、実験が行われました。
その、画期的な実験ですが、通常、蚊に刺された時は、刺された後の痒くなった箇所に、痒み止めを塗るのが一般的です。
しかし、今回の花王の実験では、蚊に刺される前に、蚊を追いやってしまえ、という内容のものです。
そう言えば、キャンプなんかに行った時、特に山では、蚊に刺されないように、事前にスプレーを、「シュー」ってかけますね。
もしかしたら、これに近いものかも知れません。
今回の実験も、人の肌に、事前に魔法の液体を塗って、スーパースロー動画で、蚊が人肌に着地する瞬間を撮影したものがあります。
確かに、その魔法の液体を塗って人肌の場合と、塗らない人肌の場合、明らかな違いが・・・
「あっ、ホントに滑ってる」
蚊が、人肌にとまろうとした瞬間、バランスを崩し、着地できず、再び、羽を揺らして、飛び立っている。
ちょうど、飛行機が着陸体制に入ったときに、うまく行かなかった時に、再び、離陸する時と同じ現象だ。
もし、この花王の、商品が製品化されたら、蚊たちは、人の血を吸えなくなる時が、来るかも。
そうなると、蚊は、どうやって、栄養を取るのだろうか?
しかし、この研究、考えた人は、素晴らしい発想力だと想う。
これまでは、蚊を弱らせて、殺してしまう、蚊取線香や殺虫剤など、蚊を撃退することに執着していた観点から、一転して、蚊を殺さず、寄せ付けないための発想力に。
世の中は、変化し続けなければ、生き残れない時代と言われているが、人だけでなく、蚊も、生きるか死ぬか、行き方を変化させていかなければ、人に近づけなくなると、それこそ、死活問題になってしまう。
しかし、蚊が、「滑る」。
想像したことありますか?
スリップするんですよ、人の肌の上で、人が、雪の上で滑るように。
人も蚊も、生き残りサバイバルな時代に突入だ。