新作BOSE sport earbudsリアルレビュー

BOSE earbudsはBOSE QuietComfort Earbuds IIに勝てるのか

断然、BOSEファンの筆者。

サウンドバーも、イヤホンも、BOSEだ。

なぜ、BOSEなのかと言えば、1980年代に遡る。

当初、社会人になったら、金があろうと無かろうと、勢いに任せて、フルローンで、 車を買うのが、新社会人のステータスだった。

バブル絶頂期で、どこの銀行も信販会社も、誰にでもローンを組ませてくれたのだ。

そして、純正のスピーカーを外して、真っ先に手を加えていったのが、車のオーディオ部分で、特にスピーカーの鳴りは、ブランドによって、かなりの、格差があった。

当初、BOSE、Nakamichi、JBLなどが、圧倒的にメジャーで、 確かに、音質では、この3社が、断トツだった。

筆者は、その中で、迷うことなく、BOSEしか眼中になかった。

なぜならば、 「低音部」が、圧倒的に、シビれる低音だったからだ。

これは、ある、喫茶店に入った時に、その喫茶店に設置してあったスピーカーが、BOSE製で、 当初、 喫茶店では、主に、ジャズが流されていて、これが、地響きしそうな程の低音を、吐き出していたからその衝撃が耳から離れず、カースピーカーを付ける時は、絶対に、BOSEにしようと決めていた。

筆者は、広島出身だが、当初、広島市内のとある場所には、この、カースピーカー専用のカードックがあった。

そこに、何と、あの、世界のイチローさんが愛車で、直々に、乗り込み、スピーカーの設置をした事でも、当初、話題になったほどだ。

そのくらい、当初、カースピーカーは、拘っていた人が多かった。

「あの、イチローが、 わざわざ広島に・・・」

それくらいのクオリティ高い、店舗だったのだ。

筆者は、車も大好きで、通算10台くらいは、乗り換えているが、毎回、スピーカーは、BOSEを取り付けている。

その名残からか、サウンドバーやイヤホンも、必ず、BOSEだ。

1度だけ、サウンドバーを、JBLにしたことがあるが、やはり、低音がしっくりせず、BOSEに取り替えた。

さて、最近では、カースピーカーよりも、スマホイヤホンの方が、需要が圧倒的に高い。

その中でも、圧倒的に多いのが、iphone専用スピーカーなんだろう。

若い世代の人達を見ていると、チョロっと棒のように突起しているイヤホンをしている若者が、目立つ。

これは、当たり前で、スマホが、iphoneだから、イヤホンも、iphone専用イヤホンになる。

そもそも、iPhoneの音響は、定評があって、かなり質の高いサウンドを鳴らす。

だから、その、イヤホンも、相当のレベルの高さに違いない。

そう、筆者は、ちょっと捻くれているから、わざと、アップル製のイヤホンで、音楽を聴いたことがない。

たが、相当、レベルが高いことは、 聴かなくても分かる。

しかし、筆者は、やはり、BOSEなのだ。

その理由は、低音の鳴り。

これは、恐らく、アップルにも真似ができないはずだ。

筆者は、趣味で、音楽もやっていて、それも、リズム楽器のドラムだから、どうしても、 まず、真っ先に、低音の音の質が、気になってしまう。

そこを、切り取って、聴いてみると、やはり、BOSEほど、「生音」に近い、音を再現しているイヤホンは無い。

なぜ、そう、言い切れるのか。

それは、BOSEと言うメーカーは、もともと、家電品の修理メーカーだった事に起因する。

修理を専門にする、メーカーと言うことは、その、機械がどのようなしくみで、出来ていて、どこが悪くて、どのように修理すれば、元通りに再現できるかを熟知していなければ、 できない商いである。

そう、逆説的に、紐解く事、故障の原因が何で、その、原因をどのようにしたら、改善できるのか、原因から、答えを導き出す事に、長けているメーカーなのだ。

もう、大方、お分かりだろうが、初めて見た事もない商品を発明をした人は、正に、天才的だが、そこから、似たような商品を創るのは、そんなに難しい事ではない。

ある程度、似たようなメカニズムにすれば、それなりに似た商品ができる。

しかし、BOSEの場合は、この過程が、他社とは、明らかに違っていた。

どうすれば、本当の生音に近い音を奏でる事ができるのか、余計なノイズが入らないのか、逆説的に、説いていったのだ。

それは、他社の創りとは、一線を画していた。

創り出す考え方自体が、完全なオリジナルだから、故に、BOSEに勝る低音を出せるブランドは、未だに、出てこない。

そういった背景も、たまたま、筆者は、知っていたので、理屈でも、技術でも、BOSEに勝てる低音は、ない・・・とこうなる訳である。

高音は、比較的、バージョンアップしやすいが、 低音は別で、 誤魔化しがきない。

努力して、 突き詰めた時間が最も多い、BOSEだから、その、低音を、吐き出せるのだ。

BOSE sport earbudsは、BOSEらしさを踏襲して進化しているのか

さて、今は、カースピーカーより、スマホイヤホンの時代だが、スマホイヤホンも、筆者は、BOSEだ。

今は、sport earbudsを使っている。

その前が、BOSE SoundSport Free wireless headphones 完全ワイヤレスイヤホン ウルトラバイオレットだった。

これは、 デザインとカラーが、超絶カッコよかった。

しかし、3年で、連続再生が、1時間持たなくなり、ほどなく、sport earbudsに買い換えた。

もう少し、無理をして、BOSE QuietComfort Earbuds IIも考えたが、今回は、sport earbudsに留めた。

大きさ、フィット感、デザイン、装置性などは、やはり、後継だけあって、より、小さくスマートな仕上がりだ。

前作、 SoundSport Free wireless headphonesは、イヤホン自体からも操作ができた。

但し、ボタンを押す、長押しするなどの、動作が必要だった。

しかし、新作のsport earbudsは、基本、タッチパネル風に、一新している。

そう、力を入れて押さなくてもいい。

これには、好感が持てる。

「ポン」と、叩くだけでいい。

ボリュームを上げたければ、右のイヤホンを下から上に指を滑らせればいい。

このあたりは、BOSEも、アップルチックになっている。

sport earbudsを快適に使いこなすためには、BOSE MUSICと言うアプリをダウンロードする。

タッチ操作は、アプリの設定画面で、「音声タッチコントロール」をONにする必要がある。

そして、最も重視する、サウンドだが、筆者は、最初、sport earbudsを耳にした時、「あっ、BOSEがやらかしてる」と瞬間的に感じた。

そう、BOSEの真骨頂の低音が、弱すぎたのだ。

これには、愕然とした。

やっぱり、最高位の、QuietComfort Earbuds IIでないと ダメだったのか。

それとも、BOSEのポリシーが変わったのかと思うほど、低音が弱かったのだ。

BOSEらしさは、これで、まるで、 なくなったな。

と、色々、調べていると、アプリ内に、イヤホンの音色を変更できる、イコライザーが、あるじゃないか。

ご覧の通り、「低音増強」を選択すると、「よし」、これまでの、BOSEに復活。

恐らく、多様性を重視して、プリセットで、 低音ベースと言うポリシーを無くしたのだろう。

低音増強にすると、これこれ、俄然、ビンビン来る。

サウンドバーよりも、むしろ、重厚感を感じるほどだ。

QuietComfort Earbuds IIは、ノイズキャンセリングが、選択できるが、その他は、sport earbudsと、恐らく、遜色ないだろう。

デザイン的には、QuietComfort Earbuds IIの方が、やはり、上だ。

ブラックは、黒光りしていて、存在感が半端ない。

sport earbudsは、イコライザーを、低音増強にしないと、BOSEらしさは、実感できないので、ご注意を。

ノイズキャンセリングの必要性だが、これは、イヤホンをした状態で、 どれだけ、通話をするかだろう。

通話頻度が高い人は、ノイズキャンセリングがあった方がいいだろう。

良くも悪くも、機器のスキルは確実に 上がっているので、 ノイズキャンセリングがないと、周囲の音を広範囲に拾ってしまう。

従って、通話には、ノイズキャンセリングがないと、相手に、雑音が丸聴こえになるから、こちらも、注意しよう。

前作より、一回りシンプルで小型化した、sport earbudsだが、フィット感と言い、軽さと言い、申し分ない。

勿論、サウンドも、BOSEらしさは、健在だ。

まだ、BOSEの低音、未経験の人は、是非、1度、視聴してみて欲しい。

ビートとは、どういうものなのかを、体現できるだろう。

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