世の中のライフ・スタイルは、元通りに戻るのか
世の中は、コロナが慢性化して、一段落、ようやく、人流が起こり、日常を取り戻してきたように見える。
コロナに対するワクチンや薬も開発され、インフルエンザと同等の扱いに近づいてきた。
我が国、日本でも、塩野義製薬が初の、コロナ飲み薬となる、エンシトレルビル フマル酸錠を開発し、厚生労働省によって承認された。
これにより、ワクチンを打たなくても、飲み薬でも、コロナを予防できるようになった。
症状が、酷いようなら、ワクチンを、軽症であれば、エンシトレルビル フマル酸錠を服用する、そういう時代へと、少し、緊張感も解れてきたようだ。
しかし、これで、本当に、コロナ前の日時生活に、戻って行くのだろうか。
筆者の見解は、NOだ。
外出時は、マスクは不要と、されながら、筆者も含め、未だに、マスクはして、外出している。
また、街中を見渡しても、マスクをしている人の方が、圧倒的に多い。
そして、最も、ダメージを受けたと言われている、旅行業界、飲食業界の、ビジネススタイルは、 コロナを意識した、スタイルを維持している。
恐らく、数年の間は、現状のスタイルは、変わらないだろう。
では、その、数年後、世の中は、コロナ前、同様に戻るのか?
未来のライフスタイルのスタンダード
近未来の、日本のライフスタイルは、どのように変わるだろう?
コロナが、もたらした、ライフスタイルの変化の中で、相当の人が、活用してきた、物の買い方、食事の取り方、この2つは、日本で、コロナが疎遠になっても、以前のようには、戻らないだろう。
かつて、物を買うのに、クレジットカードを使って通販で、商品を購入するなんて、「怖すぎる」とか、食事をするのに、「デリバリーを頼むなんて勿体無い」と言う、非常識は、常識へと、変わり、スタンダードになるだろう。
若い世代の方々は、以前から、通販を利用する構成比は、高かった。
また、特に、ファーストフード分野では、デリバリーも活用していた。
ここに、中高年や、団塊世代も、食い込んできたのが、コロナ時代だ。
こうするしか、選択肢がなくなったからだが、こんなに便利で楽な方法で、特にトラブルにはならなかったのだから、これからも、年代を問わず、通販やデリバリーは、一定数、利用されていくだろう。
理由は、簡単で、楽だし、便利だからだ。
1度、楽な事や、便利なことを、味わってしまうと、人は、なかなか、元には戻らないし、恐らく、それらを、提供する側も、もっと快適に利用できるようなサービスを打ち出してくるに違いない。
たまたま、コロナで、これらの事が、加速していったが、世の中は、常に、変わっていくものである。
変わらなければ、生きていけないし、人は、変化と言うよりは、常に、バージョンアップしていくことに、 意義を感じる生き物なのだから。
基本的に、人は、今日よりは、明日と、変わりたいと感じているものだ。
では、これらを、加速するインフラとは、何だろう?
5Gサービスで、通信インフラが加速する
日本では、所謂、5Gサービスは、 まだ、発展途上だ。
実は、これは、アジア諸国や、諸外国と比べても、周回遅れだと言われている。
既に、お隣、韓国では、決済は、スマホが当たり前になっているし、もう1つ、自動車の、EV化も、韓国や中国の方が、圧倒的に進んでいる。
5Gサービスによる、通信インフラの拡充や、自動車のEV化は、いよいよ、日本でも、本格化してくる。
だから、通販やデリバリーは、ますます、活性化して、利用が増えるし、日本の自動車業界も、EV化へと、シフトしていく。
ガソリン車は、本当に無くなってしまうのだろうか?
期待は膨らむが、一気に、全てが変わることは、まず、ないだろう。
しかし、ライフスタイルは、 確実に変化していく。
車社会はハイブリッドからEV時代に確実に移行
ライフスタイルの抜本的な変革は、もう、すぐそこまで、やってきている。
日本は、諸外国と比べると、周回遅れを取っていると言われていて、デジタル化が、軟調だ。
しかし、スマホをとりまく、生活スタイルは、大きな転換期を迎えていて、近い将来、毎日の生活に関する決済事項は、間違いなく、スマホを中心に決済する時代になってくる。
事実、高齢者には向かないだろうと言われていた、スマートフォンは、70歳代〜80歳代でも、当たり前になった。
これは、日本に限らず、人生の寿命が伸びたことで、それぞれのリテラシーが高くなったことに、起因する。
遅れていた、日本のデジタル化も、いよいよ、 世界レベルにまで、追いついていく。
そして、もう1つ、 世の中が、大きく変わるのが、自動車産業だ。
これは、地球温暖化に伴う環境破壊が、世界的に大課題になっているが、SDGsの1つでもある。
この、世界の大きな課題に取り組んでいくのが、自動車産業の革新だ。
自動車の排気ガスは、世界的な課題であり、気候温暖化の主たる原因になっていて、このまま、ガソリン文化を続けていては、生態系が、完全に崩壊してしまうだろうと言われている。
この、大きな課題を解決しない限り、自動車業界は、生き残れないだろうと言われている。
自動車業界にとっては、100年に1度、あるいは、業界始まって以来の変革の時を迎えているとも言われているが、これは、脅しでも何でもなく、事実、世界のトップレベルのカーディーラーと言っていい、トヨタとフォルクスワーゲングループ(アウディ社)が、2026年以降は、ガソリン車は、 生産しないことを宣言している。
無限ではない、ガソリン車に依存する時代が、過渡期に入り、次第に、EV化へとシフトしていく。
まず、トヨタの今後の、新車販売の計画だが、ガソリン車は、1台もない。
・トヨタbzスモール・クロスオーバー
・トヨタbzコンパクトSUV
・トヨタbzラージSUV
・レクサスRZ
・レクサスエリクトリファイドスポーツ
・レクサスエレクトリファイドセダン
・レクサスエレクトリファイドSUV
・トヨタ・マイクロボックス
・トヨタ・ミッドボックス
・トヨタ・スポーツEV
・トヨタ・スモールSUEV
・トヨタ・クロスオーバーEV
・トヨタ・コンパクトクルーザーEV
・トヨタ・ピックアップEV
・トヨタe-パレット
そして、 続いて、アウディ、アウディは、電気自動車の呼称を、e-tronと名付けたが、同社の2026年以降の、新車計画にも、ガソリン車はない。
今、現在、アウディのEVであるe-tronシリーズは、日本での販売台数の2%弱にすぎないが、それでも、EV車しか生産しないことを宣言した。
ラインナップ計画は、e-tronのみである。
トヨタとアウディが、EV車しか生産しないと言うことは、世界的な主流が、EV車になっていくと言う事だ。
カーディーラーのマジョリティが、そうなると言う事は、マイノリティも、おのずとそうなる。
しかし、では、ガソリン車が無くなるかと言うと、そうではない。
ガソリン車ならではの、フィーリングは、やはり、 ガソリン車でなくては、どうしても出せないし、日本に於いては、EV車の構成比も、諸外国と比べて極めて低い。
インフラが整っていないと言う背景が、非常に大きい、国の責任である。
使うべき所に、税金を使っていないから、こうなると嘆いても仕方のない事だが、生産数が少ないうちは、車体価格が高くなってしまう。
よって、EV車にしたくても、一斉には、できないのである。
SUV車は、もはや、珍しくなくなったが、世の中は、EV化、そう、ハイブリッドでも、追いつかない。
今の、ハイブリッド車の中古市場程度の市場がなくては、EV化へのシフトはできない。
しばらく、時間がかかるだろう。
しかし、大手各社が、SDGsに基づいて、事業計画を立てる時代だ。
人の暮らしも、 大きく進化していくことは、命に限りがあるのと同じくらい確実だ。
それなら、限りある人生を、存分に謳歌しようではないか。