JBL マルチビーム5.0初期設定とレビュー
JBLのマルチビーム5.0を購入した。
商品の品揃えでは、ダントツの家電量販店 ビッグカメラで、実際のサウンドを聴いて決めることにした。
実は、筆者、サウンドバーにしても、ワイヤレスイヤホンにしても、自分の中では、BOSEが一番だと思っている。
実際にこれまでは、BOSEのサウンドバーsolo5を使っていた。
このBOSE solo5、BOSEだからと安心しきっていたら、ちょっと失敗した、廉価機種で、同じ、sound link miniの方が、 よっぽど重厚感があった。
最初は、筆者は、 これで、スマホに入れている音楽を聴いていたが、小さいながら、かなりパワフルで、 重厚感たっぷりだった。
国産であれば、かろうじて、SONYがランクインするが、まず、オーディオで、SONYなどの国産商品を購入することはない。
だから、イヤホンは、 BOSEのワイヤレスBluetoothイヤホンだし、 サウンドバーもBOSEのサウンドバー300にするつもりで、 ビッグカメラには行ったんだが・・・
早速、音を聴くために、オーディオコーナーへ。
さすがビッグカメラ、一通りのメーカーの実機が揃っている。
筆者が、 気になっているのは、BOSEのサウンドバー300だ。
BOSE solo5の上位機種になる。
ついでに、JBLのマルチビーム5.0も聴かせてもらった。
何か、存在感を感じたのだ。
実は、購入する前にも、1度、BOSEサウンドバー300とJBLマルチビーム5.0の実機を聴かせてもらっていて、正確に言うと、これが、2回目の視聴だった。
JBLマルチビーム5.0の視聴レビュー
筆者は、BOSEサウンドバー300を購入するつもりで、早速、サウンドバー300を視聴。
やはり、低音がすごい。
BOSEにするか。
と、ふと目に入ったのが、JBLのマルチビーム5.0。
「ちょっと、JBLマルチビーム5.0の音、聴かせてください。」
とにかく、サウンドバーとしての視覚的な存在感は、BOSEをも圧倒している。
どうやら、今、一番売れているのが、このJBLマルチビーム5.0らしい。
BOSEサウンドバー300の対抗軸のようだ。
とかく、家電量販店のプロモーションビデオは、音のメリハリのあるパートを繰り返し再生している。
同じパートを、BOSEサウンドバー300とJBLマルチビーム5.0で、聴き比べてみた。
「あれ、おかしい。」
3回、4回と繰り返し、BOSEとJBLのサウンドバー5.0の音質を聴き比べてみた。
出した結論は、JBLマルチビーム5.0の方が、トータル的に、総合して、音に広がりがあり、迫力がある。
耳を疑ったが、BOSEサウンドバー300のサウンドが、少し霞んで聴こえた。
元々、JBLは、BOSEに対抗する、MADE IN USAのトップブランドだ。
しかし、BOSEの低音は、不動で、このところ、サウンドバーでは、BOSEの独壇場だった。
が、ここに来て、JBLは、マルチビーム5.0を発売し、巻き返しを図ってきたのだ。
JBLマルチビーム5.0のスピーカーは、 全部で5個、BOSEのサウンドバー300のスピーカーも同じく5個だ。
しかし、サイズは、JBLマルチビーム5.0の方が、一回り大きい。
結論だが、低音の安定感と重みは、やはりBOSEだが、トータルのサウンドとしては、JBLマルチビーム5.0の方が優っている。
JBLマルチビーム5.0も低音もしっかりと出るから、中音域、 高音域のサウンドを合わせると、JBLマルチビーム5.0がトータルサウンドとして、臨場感と没入感がスゴい。
JBLマルチビーム5.0のクオリティとコスパの関係
何度、聴き直しても、55,000円のBOSEサウンドバーと39,800円のJBLマルチビーム5.0では、JBLのマルチビーム5.0の方が音の広がりがある。
通常なら、 高いけど、音いいから、BOSEとなる筆者だが、今回ばかりは、JBLマルチビーム5.0を選択してしまった。
これまで、 サウンドバーでは、圧倒的な存在感だったBOSEだが、どうやら、時代は変わりそうだな様相を呈している。
BOSEが、あぐらをかいていた訳ではないだろうが、これまでの経験だけでは、語れない事実を感じた瞬間。
BOSEもJBLも同じ、USAだが、どちらも、音響デバイスでは、常に、トップブランドとして、走り続けている。
今でこそ、車のスピーカーは、一流ブランドが標準装備されるようになったが、一昔前までは、そうではなかった。
音にこだわる車好きは、専門店に行き、100,000円〜200,000円の大枚を叩いて、BOSEやJBLにスピーカーにお金をかけた。
筆者が知っていた、車のスピーカー専門店には、BOSE、JBL、SONYの3つの超大型看板が設置されていた。
実は、そのスピーカー専門店は、もう、日本中に知られるほどの有名な専門店で、あの、世界のイチロー選手も、車を預けた経歴のある専門店だ。
BOSEもJBLも、そして、SONYも、数ある音響メーカーの中でも、1〜2を争うトップブランドであったことは、これで、お分かりかと思う。
さて、JBLマルチビーム5.0だが、価格レンジの差がこれだけあっての、このマルチビームのサウンドを聴かされては、足元も揺らいでしまった。
確かに、BOSEの低音は、JBLマルチビームを持っても、勝てない。
が、 しかし、このコスパとクオリティで総合判断すると、JBLマルチビームに軍配ありだ。
JBLマルチビーム5.0の初期設定について
JBLマルチビーム5.0の初期設定には、少しだけ、USA感が漂う。
まず、日本の音響メーカーでは考えられない、ルーズなところがある。
それは、音声と画像が、一致しないことがあると言う点。
ご愛嬌と言えばそれまでだが、これには、設定変更を加えて修正することができる。
後ほど、詳しく解説する。
あとは、電源を入れ、テレビ側のHDMI(ARC)端子とJBLマルチビーム5.0側のHDMI端子を繋ぐだけだ。
しかし、筆者もそうだったが、テレビ側が、HDMI端子は付いていても、ARCでない場合がある。
この場合は、HDMI同士を繋げても、音声は、出力されない。
では、この場合、どうするか?
JBLマルチビーム5.0には、HDMI端子が、標準装備されている。
だが、テレビが、ARC HDMI端子でないと、繋がらないため、この時は、光ケーブルが必要になる。
光ケーブルは、1mで1,200円程度で購入できる。
双方の光端子をケーブルで繋げば、初期設定完了だ。
光ケーブルって、こんな感じ。
JBLマルチビーム5.0の初期設定は、至ってシンプル。
数分あれば、誰でも簡単に初期設定が完了する。
JBLマルチビーム5.0 の個別設定は案外少ない
JBLのマルチビーム5.0 だが、当然ながら、リモコンが付いている。
たが、 操作するボタンは、 たったの7個。
こんなにシンプルなリモコンも、珍しいだろう。
そんなに、細かな設定をしなくても、十分、いい音が出る・・・そういうことだろう。
- 電源ON OFF
- TV切替
- Bluetooth切替
- ATMOS ON OFF
- HDMI設定
- ボリューム
- ミュート
たったのこれだけだ。
込み入った解説は、不要だと思うが、JBLマルチビーム5.0ならではの、 設定だけ、補足しておく。
筆者も、 最初、 説明書を見た時に、 愕然としたのたが、JBLマルチビーム5.0の取扱説明書は、基本 「英語」なのだ。
何となくは分かっても、何となくじゃだめのが、 設定でしょ。
この点は、 BOSEのように、数カ国の取扱説明書を準備して欲しかった。
youtu.beでも、上がっているが、動画で解説するまでもないので、3点だけ解説しておく。
この3点を自分の好みに設定しておけば、 完璧だ。
と言うより、 それ以上のカスタマイズはない。
(1)TVボタン3秒長押しした後、ボリュームのマイナスボタンで、低音を自分の好みの5段階まで調整できる
(2)TVボタン3秒長押しした後、 ボリュームのプラスボタンで、映像と音の誤差を 調整できる(ここが、 筆者の言う、 日本の音響メーカーでは 考えられない点はこれ、でも、 調整でバシッと決まる)
(3)HDMIボタン3秒長押しで、ユーザーの部屋の広さを 自動的に把握して、跳ね返りの音が自動設定され、 臨場感あるサウンドが設定される(これは、BOSEにはない独特の設定だ)
ただ、実際に、空間が計算されて音の鳴りが、 変わっているのかどうか、実は、 確かめようがない。
が、特に、 映画でも、 アトラクティヴな映画を音量を上げて、視聴すると、確かに、映画館に近い音響になるのは、 間違いない。
迫力が凄すぎる。
JBLマルチビーム5.0の、真骨頂は、 ここにあると確信した。
JBLマルチビーム5.0を設置する時に注意すること
JBLマルチビーム5.0は、本体にスピーカーが5個、内蔵されている。
これは、対抗軸のBOSEと同じ、また、国産のSONYやYAMAHAと同じだ。
但し、 他社には無いものが、JBLマルチビーム5.0にはある。
それは、音を排出する排出する窓が、本体前面部、両側面部、上部2箇所、 下部2箇所の計、7箇所もある。
何故、下部にも音の排出窓が、設けられているのか?
それは、 壁掛け設置を標準装備し、上下前後左右、全方位から音のビームを放出するためだ。
このように、JBLマルチビーム5.0には、壁に設置するための工具が標準装備されている。
ドライバーさえあれば、すぐに壁に設定することができる。
できると言うよりは、壁掛けを推奨しているのだろう。
マルチビームのネーミングが示す通り、高角に音のビームを放出する仕組みで設計されている。
筆者の部屋は、 建物の構造上、壁面の角に平行にテレビを設置できないため、壁掛けは断念したが、せっかくのJBLの配慮を無駄にしたくない。
ご覧の通り、フェルトクッションを3重に重ね、5㎜程度、本体を浮かせた状態にしている。
ちょっとした工夫だが、これで、よ〜く、音を聴くと、底面からも、音が、放出されていることに気付く。
文字通りの、マルチビームが、放出される。
恐らく、 壁に掛けると、更に、顕著に音の広がりを確認できるはずだ。
是非、壁に設置できる人は、 試していただきたい。
JBLマルチビーム5.0のメリデメ
JBLマルチビーム5.0を手にして、3日ほどが経過した。
見えてきた、JBLマルチビームのメリット、デメリットについて、 筆者個人の感想を残しておく。
■JBLマルチビーム5.0のデメリット
・やはり、画像と音がズレる点は、少し、不安を感じる。 マルチビームならではの、副作用だと思うが、作業が、1つ増える。
・筆者は、むかし、 音楽をしていたので、気にならない人は、気にしないで欲しい。
音の粒が、聞こえにくい。パワフルなサウンドが故に、全音域(低音域・中音域・高音域)が、やや、混ざって聴こえるから、それぞれの楽器の音が、ぼんやり聴こえることがある。
これは、Bluetooth接続で、音楽を聴いている時に特に、感じる。
・取扱説明書が、 英語中心で、 1冊の説明書に数カ国語が、 混在した説明書きになっているので、分かりにくい。
・デザインが、BOSEと比べるとやや、大雑把。
更には、長押し設定など、「こうかな?」と言う、直感的操作が、思いも付かない。
どういうことかと言うと、新しいスマホを購入した時をイメージして欲しい。
比較的、 直感的操作がしやすいと言われているiPhoneのように、操作イメージが、湧かない。
デメリットとも、 言えないが、少し、 気になると言えばこのあたりだ。
■JBLマルチビーム5.0 のメリット
まず、JBLマルチビーム5.0のメリット、これは、デメリットを大きく上回っていることが前提だ。
でなければ、購入していない。
デメリットの逆説的な表現になるが、お許しいただきたい。
・コストパフォーマンスがMAXレベル。店頭在庫無しになるほど、 品薄状態が続いている。コストに対するパフォーマンスが遥かに上回るレベル。
BOSEと同じくらい、 コストをかけたとすると、想像をはるかに超えそうだ。
この価格で、BOSEサウンドバー300に匹敵、いや、コスパでは、既に、抜いているかも知れない。
・マルチビームのネーミングの通り、 高角から音が放出されるから、臨場感と没入感が半端なく、音に広がりがある。
・ユーザーそれぞれの視聴環境に最適な、サウンドを自動で調整、設定してくれる。
・全音域(低音域・中音域・高音域)のサウンドがパワフル。 最大25Wの出力だから、マンション暮らしの方は、 音がいいからと、 大音量になるから注意が必要。
・映画は勿論、Bluetooth接続で、 音楽を聴く時も、十分すぎるほど、 大音量が体感できる。
■おまけ
JBLマルチビーム5.0だが、パッケージが、超ビックだ。
箱の大きさは、1m弱ある。
商品が届いた時は、あまりの大きさにビックリした。
そして、中身を出そうとしたら、 そこには、ロケットのプリントが施さられている。
「ロケット?」
珍しくも何ともないが、ロケットを見せたいのではなく、つまり、こういうことだろう。
これには、 アメリカのスケールの大きさを感じずには居られなかった。
特別な人に限らず、次の旅行先は、 「ちょっと宇宙まで」と言う人が、 出てきても驚かない時代になった=今作品、 JBLマルチビーム5.0は、そういうスケールが違うと言わんばかりの、パフォーマンスなのだろう。
最後になるが、音に関する価値観は、人によって異なり、賛否両論、あるだろう。
JBLマルチビーム5.0が一番だと言う人もいれば、やっぱりBOSEだ、SONYだYAMAHAだと言う人もいるだろう。
それぞれあっていいと思う。
ただ、間違いない事実として、今回のJBLマルチビーム5.0の飛躍は、前回作に比べ、どの音響メーカーよりも、遥かにパフォーマンスレベルが格段に上がった。
加えて、コストパフォーマンスも、どの音響メーカーより、優っていることを付け加えておきたい。