桑田佳祐さんの血肉となった1人紅白歌合戦
これ、普通の人が、やったら、引いちゃうよ。
AAA、アクト・アゲンスト・エイズと言う舞台で、1人紅白歌合戦と題して、実に、他人の歌ばかり、171曲を、桑田佳祐さんは、淡々と、3年間に渡り、歌い上げた。
1人紅白自体は、27年間、四半世紀もの間、桑田佳祐さんは、AAA活動を、ここ、パシィヒコ横浜で、永永と続けてきたのだ。
当然ながら、この1人紅白は、AAAも、終焉に差し掛かる頃の話で、それまでは、洋楽中心のオンパレード、エイズ撲滅に向けての活動を続けてきた。
桑田佳祐さんは、1956年2月26日生まれだが、聴いていると、1人紅白では、桑田さんが、生まれる前の楽曲も、バンバン唄われている。
全3回、行われた、1人紅白歌合戦だが、ご覧の通り、最も、古い楽曲は、1948年の、岡晴夫さんの、憧れのハワイ航路だ。
そして、1986年、1987年には、桑田佳祐さん、当初は、サザンオールスターズのリーダーとして、飛ぶ鳥を落とす勢いのある、超メジャーなミュージシャン達に声をかけて、メリークリスマスショーを開催。
また、フジテレビでは、音楽寅さん、ミュージックタイガーで、同じように、洋楽と邦楽を譜割りし、その、才能を、大衆に轟かせた。
これは、桑田佳祐さんが、何かを誇示しようとした訳ではなく、「音楽とは」を、感覚論ではなく、ロジカルに、自身にも、言い聞かせるように、チャレンジしていった軌跡なんだろう。
頭がいいし、天才だし、自らが難題に向かう姿勢は、尊敬に値する。
自らが、難しい道を選ぶと言うのは、なかなか、できないものである。
1人紅白歌合戦は、桑田佳祐さんが、1人で、他人の楽曲を、ただ、ただ、唄うと言う内容のステージだ。
通常、カバーアルバムと言うのは、大ヒットした楽曲を連発して、儲かるか儲からないかと言うのが相場だが、基本的に、自分の唄が売れないから、カバーアルバムを苦肉の策として、リリースするもの。
しかし、桑田佳祐さんの場合、生まれる前の唄を始めとして、それは、ほとんどの観衆が知らないだろうと言う楽曲を、啓蒙活動とは言え、唄い倒す、これは、いくら、知名度があって人気があっても、相当な、リスクを抱えての、行動に他ならない。
一方では、「盛り上がらなかったら、どうしよう」と、想っていたはずだ。
観衆から、総スカンを食らってしまう可能性の方が、圧倒的に高いからだ。
お客さんが、知らない楽曲ばかりを並べたところで、「どうですかー、お客さん、ノッてますかー」と、怖くて言えないのでは、ないだたうか?
みなさんは、そう、思わないだろうか。
ただの、羅列たが、全3回に渡り、桑田佳祐さんは、以下、171曲の楽曲を、ステージの前で、淡々と、熱唱していった。
▼『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦』
01. 憧れのハワイ航路 / 岡 晴夫(1948)
02. テネシー・ワルツ / 江利チエミ(1952)
03. 学生時代 / ペギー葉山(1964)
04. 涙くんさよなら / 坂本 九(1965)
05. あの時君は若かった / ザ・スパイダース(1968)
06. 雲にのりたい / 黛 ジュン(1969)
07. 想い出の渚 / ザ・ワイルドワンズ(1966)
08. さすらいのギター / 小山ルミ(1971)
09. 純愛 / ザ・テンプターズ(1968)
10. 雨に濡れた慕情 / ちあきなおみ(1969)
11. 愛する君に / ザ・ゴールデン・カップス(1968)
12. 人形の家 / 弘田三枝子(1969)
13. 大空と大地の中で / 松山千春(1977)
14. 知床旅情 / 加藤登紀子(1970)
15. ふれあい / 中村雅俊(1974)
16. 翼をください / 山本潤子(赤い鳥)(1997)
17. 落陽 / 吉田拓郎(1973)
18. 夢の中へ / 井上陽水(1973)
19. なのにあなたは京都へゆくの / チェリッシュ(1971)
20. 地上の星 / 中島みゆき(2000)
21. 世界の国からこんにちは / 三波春夫(1967)
22. 三百六十五歩のマーチ / 水前寺清子(1968)
23. 時の過ぎゆくままに / 沢田研二(1975)
24. まちぶせ / 石川ひとみ(1981)
25. ある日渚に / 加山雄三(1968)
26. セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子(1981)
27. 桜坂 / 福山雅治(2000)
28. 異邦人 / 久保田早紀(1979)
29. 夢芝居 / 梅沢富美男(1982)
30. 愛の水中花 / 松坂慶子(1979)
31. 北国の春 / 千 昌夫(1977)
32. あなたならどうする / いしだあゆみ(1970)
33. 中の島ブルース / 内山田洋とクール・ファイブ(1975)
34. プレイバックpart2 / 山口百恵(1978)
35. 会いたい / 沢田知可子(1990)
36. さよならをもう一度 / 尾崎紀世彦(1971)
37. 世界に一つだけの花 / SMAP(2003)
38. ドリフのビバノン音頭 / ザ・ドリフターズ(1973)
39. 雪の華 / 中島美嘉(2003)
40. 海の声 / 浦島太郎(桐谷健太)(2015)
41. ハナミズキ / 一青 窈(2004)
42. どんなときも。 / 槇原敬之(1991)
43. 君に、胸キュン。 / YELLOW MAGIC ORCHESTRA(1983)
44. 赤道小町ドキッ / 山下久美子(1982)
45. 真夏の夜の夢 ~ ひこうき雲 / 松任谷由実 ~ 荒井由実(1993 / 1973)
46. YOUNG MAN (Y.M.C.A) / 西城秀樹(1979)
47. 100万年の幸せ!! / 桑田佳祐(2012)
48. Havana feat. Young Thug / カミラ・カベロ(2017)
49. 熱き心に / 小林 旭(1985)
50. つぐない / テレサ・テン(1984)
51. 伊勢佐木町ブルース / 青江三奈(1968)
52. 雪が降る / アダモ(1969)
53. 与作 / 北島三郎(1978)
54. 愛燦燦 / 美空ひばり(1986)
55. 古い日記 / 和田アキ子(1974)
▼『昭和八十八年度!第二回ひとり紅白歌合戦』
01. 東京ラプソディー / 藤山一郎 (1936)
02. 銀座カンカン娘 / 高峰秀子(1949)
03. 銀河のロマンス / ザ・タイガース(1968)
04. 虹色の湖 / 中村晃子(1967)
05. スワンの涙 / オックス(1968)
06. 涙の季節 / ピンキーとキラーズ(1969)
07. 小さなスナック / パープル・シャドウズ(1968)
08. 涙のかわくまで / 西田佐知子(1967)
09. エメラルドの伝説 / ザ・テンプターズ(1968)
10. 京都の恋 / 渚ゆう子(1970)
11. 若者たち / ザ・ブロードサイド・フォー(1966)
12. この広い野原いっぱい / 森山良子(1967)
13. 風 / はしだのりひことシューベルツ(1969)
14. なごり雪 / イルカ(1974)
15. 22才の別れ / 風(1975)
16. わかれうた / 中島みゆき(1977)
17. I LOVE YOU / 尾崎 豊(1991)
18. 恋におちて -Fall in love- / 小林明子(1985)
19. リバーサイドホテル / 井上陽水(1982)
20. 桃色吐息 / 髙橋真梨子(1984)
21. 遠く遠く / 槇原敬之(1992)
22. 春よ、来い / 松任谷由実(1994)
23. グッド・ナイト・ベイビー / ザ・キング・トーンズ(1968)
24. 小指の想い出 / 伊東ゆかり(1967)
25. 星のフラメンコ / 西郷輝彦(1966)
26. 太陽がくれた季節 / 青い三角定規(1972)
27. 傷だらけのローラ / 西城秀樹(1974)
28. 手紙 / 由紀さおり(1970)
29. 港町ブルース / 森 進一(1969)
30. 恋の奴隷 / 奥村チヨ(1969)
31. シクラメンのかほり / 布施 明(1975)
32. みずいろの手紙 / あべ静江(1973)
33. 東京砂漠~おいしい秘密 / 内山田洋とクール・ファイブ~桑田佳祐(1976 / 2013)
34. 北の宿から / 都はるみ(1975)
35. 見上げてごらん夜の星を / 坂本 九(1963)
36. 喝采 / ちあきなおみ(1972)
37. ドリフメドレー / ザ・ドリフターズ
~チョットだけョ!全員集合(1973)
~ドリフのズンドコ節(1969)
~ドリフのビバノン音頭(1973)
38. Jupiter / 平原綾香(2003)
39. カブトムシ / aiko(1999)
40. ありがとう / いきものがかり(2010)
41. イージュー★ライダー / 奥田民生(1996)
42. やさしくなりたい / 斉藤和義(2011)
43. 六本木心中 / アン・ルイス(1984)
44. TOKIO / 沢田研二(1980)
45. なんてったってアイドル / 小泉今日子(1985)
46. 男の子女の子 / 郷 ひろみ(1972)
47. どうにもとまらない / 山本リンダ(1972)
48. Born This Way~東京五輪音頭~Born This Way / レディ・ガガ~三波春夫(2011 / 1964)
49. SOMEDAY / 佐野元春(1981)
50. ひだまりの詩 / Le Couple(1997)
51. アンパンマンのマーチ / ドリーミング(1988)
52. 愛のさざなみ / 島倉千代子(1968)
53. 帰ろかな / 北島三郎(1965)
54. 川の流れのように / 美空ひばり(1989)
55. 笑って許して / 和田アキ子(1970)
▼『昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦』
01. サン・トワ・マミー / 越路吹雪(1966)
02. 青い山脈 / 藤山一郎(1949)
03. コーヒー・ルンバ / 西田佐知子(1961)
04. 上を向いて歩こう / 坂本 九(1961)
05. 君だけに愛を / ザ・タイガース(1968)
06. 恋の季節 / ピンキーとキラーズ(1968)
07. 君に会いたい / ザ・ジャガーズ (1967)
08. 恋のハレルヤ / 黛 ジュン(1967)
09. ブルー・シャトウ / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ(1967)
10. 太陽は泣いている / いしだあゆみ(1968)
11. 風が泣いている / ザ・スパイダース(1967)
12. 夕陽が泣いている / ザ・スパイダース(1966)
13. 真赤な太陽 / 美空ひばり(1967)
14. 学生街の喫茶店 / GARO(1972)
15. 五番街のマリーへ / ペドロ&カプリシャス(1973)
16. 心の旅 / チューリップ(1973)
17. あの日にかえりたい / 荒井由実(1975)
18. さよならをするために / ビリー・バンバン(1972)
19. シルエット・ロマンス / 大橋純子(1981)
20. ルビーの指環 / 寺尾 聰(1981)
21. 時代 / 中島みゆき(1975)
22. いいじゃないの幸せならば / 佐良直美(1969)
23. さらば恋人 / 堺 正章(1971)
24. 経験 / 辺見マリ(1970)
25. 空に太陽がある限り / にしきのあきら(1971)
26. 終着駅 / 奥村チヨ(1971)
27. 長崎は今日も雨だった / 内山田洋とクール・ファイブ(1969)
28. 他人の関係 / 金井克子(1973)
29. 君といつまでも / 加山雄三(1965)
30. だまって俺について来い / ハナ肇とクレイジーキャッツ(1964)
31. スーダラ節 / ハナ肇とクレイジーキャッツ(1961)
32. ハイ それまでョ / ハナ肇とクレイジーキャッツ(1962)
33. ふりむかないで / ザ・ピーナッツ(1962)
34. 可愛い花 / ザ・ピーナッツ(1959)
35. 情熱の花 / ザ・ピーナッツ(1959)
36. 恋のフーガ / ザ・ピーナッツ(1967)
37. 恋のバカンス / ザ・ピーナッツ(1963)
38. LOVE LOVE LOVE / DREAMS COME TRUE(1995)
39. ロビンソン / スピッツ(1995)
40. 襟裳岬 / 森 進一(1974)
41. 舟唄 / 八代亜紀(1979)
42. SWEET MEMORIES / 松田聖子(1983)
43. 3年目の浮気 / ヒロシ&キーボー(1982)
44. いい日旅立ち / 山口百恵(1978)
45. 現代東京奇譚 / 桑田佳祐(2007)
46. 少女A / 中森明菜(1982)
47. 愚か者 / 近藤真彦(1987)
48. 狙いうち / 山本リンダ(1973)
49. 情熱の嵐 / 西城秀樹(1973)
50. 渚のシンドバッド / ピンク・レディー(1977)
51. 勝手にしやがれ / 沢田研二(1977)
52. キューティーハニー / 倖田來未(2004)
53. GOLDFINGER’99 / 郷 ひろみ(1999)
54. 時の流れに身をまかせ / テレサ・テン(1986)
55. 涙そうそう / BEGIN(2000)
56. もらい泣き / 一青 窈(2002)
57. タイガー&ドラゴン / CRAZY KEN BAND(2002)
58. ラヴ・イズ・オーヴァー / 欧陽菲菲(1982)
59. また逢う日まで / 尾崎紀世彦(1971)
60. 魅せられて / ジュディ・オング(1979)
61. あの鐘を鳴らすのはあなた / 和田アキ子(1972)
どうだろう。
これだけでも、相当、スゴいことたが、選んでいる楽曲は、どれも、簡単な曲ではないところも、桑田佳祐さんのスゴいところだ。
1人紅白歌合戦は、全て、日本の唄で、構成されたが、これだけでは、終わらないのが、世界の桑田佳祐、実は、桑田佳祐さんは、アコースティックレボリューションと言うDVDも発売していて、こちらは、日清パワーステーションで、自身の血肉となった洋楽、26曲を唄い上げている。
こちら、ラストのスキーターデイビスに至っては、エンド・オブ・ザ・ワールドのリリース日は、1962年で、デビューは、1940年。
桑田佳祐さんが、生まれる前にデビューした、カントリーシンガーである。
桑田佳祐さんの血肉となったアコースティックレボリューション
さて、こちらが、桑田佳祐さんの血肉となった、洋楽たちだ。
アコースティックレボリューションと言うライブを、1991年に敢行。
この、日清パワーステーションでは、26曲を熱唱した。
しかし、1人紅白より、違和感が、まるでないのは、何故だろう。
これについては、後ほど語るが、まず、アコースティックレボリューションで、唄われた、楽曲を紹介しよう。
01. What A Wonderful World (ルイ・アームストロング)
02. You’ve Got To Hide Your Love Away (ビートルズ)
03. Proud Away (CCR)
04. Born To Be Wild (ステッペン・ウルフ)
05. Easy Now (エリック・クラプトン)
06. Dance With Me (オーリアンズ)
07. Heart Of Gold (ニール・ヤング)
08. Tight Rope (レオン・ラッセル)
09. I Saw The Light (トッド・ラングレン)
10. Starman (デビッド・ボウイ)
11. Sunshine Of Your Love (クリーム)
12. Stairway To Heaven (レッド・ツェッペリン)
13. Smile Please (スティービー・ワンダー)
14. Mother And Child Reunion (ポール・サイモン)
15. I’m Not In Love (10cc)
16. A Day In The Life (ビートルズ)
17. The Times They Are A-Changin’ (ボブ・ディラン)
18. Blowin’ In The World (ボブ・ディラン)
19. Summertime Blues (エディ・コクラン)
20. Hello, I Love You (ドアーズ)
21. Paint It, Black (ローリング・ストーンズ)
22. Telegram Sam (Tレックス)
23. Oh, Pretty Woman (ロイ・オービソン)
24. Rain (ビートルズ)
25. Don’t Worry Baby (ビーチボーイズ)
26. End Of The World (スキータ・ディビス)
26曲とは言え、桑田佳祐さんが、唄う洋楽は、何故か、違和感がない。
しかも、選曲が、シブい。
中でも、本当に好きなのは、エリック・クラプトンだったり、ビートルズだったりする。
特に、ビートルズに至っては、桑田さんの、お姉さんの影響が色濃く、桑田さんのお姉さんも
、相当な、影響力のあった人だったようだ。
その、お姉さん、えり子さんが、部屋で、お香を焚きながら、ビートルズのレコードが、家中に鳴り響いていたらしい。
それは、影響を受けずにいる方が、難しいか。
当初、ビートルズに洗脳されていた、えり子さんは、友達の前で、弟である、桑田佳祐さんに、事ある毎に、「あんた、何か、唄いなさいよ〜」と、はやし立てていたそうだ。
すごい、兄妹関係だ。
お姉さんも、相当、地元愛に溢れた方だったらしく、茅ヶ崎復興の活動に、奔走されていたとか。
とにかく、伝説とは、これくらい、やりすぎだろう、と言うくらいやらないと、こんなふうには、ならないのだろう。
サザンビーチ。
こういう事って、生前にできるんだっけ?
しかし、洋楽ばかりで、固められた、アコースティックレボリューションは、当然、全て英語の歌詞だが、何故か、1人紅白より、違和感なく、パワフルに感じてしまったのは、何故だろう。
癖がスゴい桑田佳祐さんの癖
まあ、どんな曲が、ラジオから流れていても、「あれっ、これ、桑田佳祐じゃない?」、って分かってしまう、桑田佳祐さん。
まず、スゴいのは、何と言っても、「声量」だ。
これは、始めて、KUWATA BANDで、桑田佳祐さんの、ライブを観た時から、ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干しを引っ下げての、BIG MOUTH NO GUTSに至っても、その、声量は、変わらないから驚愕。
Androidか。
ここに、桑田佳祐さんの、スゴさがあるが、御年、既に、高齢者の仲間入りの、年齢。
ボイストレーニングだけじゃ、ここまでの、声は、出ない。
最近は、音響の性能が、格段に良くなったから、声量がない人でも、それなりに聴こえるが、桑田佳祐さんの場合は、ご自身も、それを許さないのか、ストイックなのか、とにかく、声量半端ないのである。
ライブでは、殊、顕著に表れる声量、しかし、桑田佳祐さんの場合、テレビでも、その声量が伝わってくるから、それが、視聴者にどのような印象を与えるのかを、熟知してとの、振る舞いなのだろう。
加えて、唄い方だが、これがまた、癖がスゴい。
わざとなのかと思えるような、ルーズな調子が、1度聴くと、中毒性が、極めて高い。
この、ルーズな、フレーズは、筆者の持論だが、当初、桑田佳祐さんが、注目していた、洋物ミュージシャンの影響がかなり、大きかったと推測する。
1960年〜1980年代は、圧倒的に、USAだったのだ。
しかし、生粋の日本気質の桑田佳祐さん、どうにかして、日本語で、海外と勝負したる。
これが、所謂、「桑田節」なんですな。
ルーズに、韻を踏み、英語の単語を組み合わせて、日本語に聞こえるようにとか、それはもう、ありとあらゆる方法で、日本語を、カッコ良くした張本人。
ミスチルの桜井さんも、奇跡の地球で、共演した後、桑田佳祐さんの唄い方、そっくりになってしまったと言う話は、有名な話。
それくらい、影響力があり、癖がスゴかったのだ。
何と言いますか、その、音楽に対する想い入れの強さは、名実共に、右に出るものなし、なんです。
こんな人、もう、しばらくは、出てこないよ。
恐らく、私らが、生きてるうちは。
いや、ホントの話。
それくらい、Gスポットに、ハマってるんですね。
なぜ、桑田佳祐は、飽きられないのか
さて、いよいよ、本編も、本筋に入りますが、結局、高齢者の仲間入りをした、桑田佳祐さんは、今も、楽曲をリリースすると、オリコンチャートなんかに、その名が、ブッ込まれてくる。
何故か?
なぜ、桑田佳祐に、飽きがこないのか?
40年以上、チャートを外したことがない、桑田佳祐。
天才だから。
それもある。
しかし、人は、歳を取り老いるもの。
歳を重ねるに連れ、かの名曲は、懐メロに変わっていく。
だが、しかし、桑田佳祐の楽曲だけは、何時までたっても、懐メロにチャートインしない。
懐メロどころか、ヒットチャートに入ってくる。
これは、AAAにしろ、アコースティックレボリューションにしろ、音楽寅さんにしろ、ありとあらゆる音楽を、知りつくしていて、それを、自身の中で、バリエーション変えて、楽曲を創ることに他ならない。
常に、新鮮で、新しく、その時代、時代の世相を反映している。
ご自身が生まれる前の、あの、失礼ですけど、あなたも、それ、本当は、知らないですよね。
って言う曲まで、唄っちゃう。
そりゃ、人は、惹きつけられますよ。
最近、流行りの二刀流、これは、大谷翔平のことを例えて言われているが、今や、Angelsの試合では、OOTANI CAMERAと言う、大谷翔平だけを、ず〜〜〜っと、映す専用カメラが、設置される始末。
この、大谷翔平、頭も良くて、何か、目標を達成するために、何をすれば、そう、なれるのか、マトリックスにして、1つ1つ、課題を克服していくらしい。
さすが、今時、俄仕込みではく、ロジカルである。
これは、良く、みなさんも、見かけるマトリックス図。
ここに、大谷翔平は、升目を付けて、1つ1つ、中心にある、目的に到達するまで、課題をこなしていくと言う。
縦軸と横軸のこれが、そう。
さて、桑田佳祐さんが、なぜ、大衆に飽きられないかを、このマトリックスで、解説しよう。
例えば、右がPOPSで、左が、ロック、上は、ジャズで、下方向が、演歌としよう。
ここは、別にこの、4つの項目だけじゃなくてもいい。
むしろ、音楽のジャンルは、4つでは整理できず、また、それほど、単純なものではない。
この、マトリックスの、前後左右、しかも、果てしなく、振れ幅が、大きく、楽曲を創り唄えるのが、桑田佳祐さんと言う訳だ。
確かに、既に、自分が創った楽曲は、1,000曲を優に超えるが、その、バリエーションの多彩さは、この、マトリックスにさえ、収まりきらないほど膨らんでいる。
曲を創るだけなら、できるかも知れないが、それを、唄いこなすことができる唯一無二の存在。
それが、桑田佳祐さんと言えば、分かりやすいでしょうか。
事実、1曲1曲を、このマトリックスに落とし込んでいくと、実に、バラエティに富んだ、楽曲が多いことが、分かる。
バラエティの幅がまた、広いし、それを、唄いこなせる・・・ここに、桑田佳祐の真骨頂がある。
だから、人は、桑田佳祐の楽曲に、新しさを感じ、時には、懐かしさも感じちゃうから、飽きがこない。
と、言う結論。
そりゃ、これは、2番煎じだと感じるようじゃ、人は、飽きちゃうから。
しかし、この、振り幅の大きさときたら、真似のしようがないほど、細分化されていて、まてよ、振り返って見ると、1人紅白歌合戦、音楽寅さん、クリスマスショー、アコースティックレボリューション、そうやって、地道に、楽曲をこなしてきた、その理由って・・・
と、ならないだろうか。
ただ、単に好きな唄を唄ってきただけじゃない、そうやって、いつも、探求していらしたんですな。
この、サイクル、やはり、普通の人は、考えつかない、考えてても、行動が、追いつかないし、実行するには、相当なパワーがなければ、できないことだ。
ずっと、ファンでいてもらいたいと言う、桑田佳祐さんの熱い想いこそが、そうなるために、何をすればいいのだろうと、暗中模索してきた、桑田佳祐さんの軌跡を辿れば、容易に理解できるだろう。
本当の唄歌いとは、桑田佳祐さんのような、人のことを言うのだろう。