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ドン底オヤジ、それでも前を向く

厄介な「欲」と「煩悩」

人には、動物にはない、煩悩や欲がある。

この、煩悩や欲も、見境いなく、欲の欲するままに進むと、ろくなことにならない。

今の私が、その典型だ。

金欲のあまりに、働いた対価としてのカネでは満足できず、ギャンブルなことにカネを使い込むと、身動きができなくなる。

でも、欲があること自体は、悪くない。

貪欲という言葉は、ポジティブな言葉で、それが功を奏することは少なくない。

だが、私の場合は、ただ、お金が欲しい、動機が不純なのである。

人生も折り返して、生活やココロの位置が、後退していては、歩くことさえ辛い。

だが、一旦、ギャンブルなどに、頭を突っ込むと、なかなか抜け出せない。

ギャンブル依存性である。

依存性は、ギャンブルだけではない。

アルコール依存性、セックス依存性、拒食症、過食症、これらも依存性の部類だ。

どれも、厄介な病気だ。

ここまで来ると、紛れもない病気だ、

ドン底まできた私は、もう、どうにもならなくなった。

でも、このままだと、THE ENDになる。

どうにかしなければ、仕事も続かなくなる。

そうなると、収入は途絶え、どちらにしても、

とにかく自分と向き合わなければ、先がない。

自分を変えることを決心した

そうでなければ、全てを失った私は、ささやかな生き甲斐さえ見つけることができず、ただ、悪循環の生活を繰り返し、いつか、それも途絶える。

なかなか、変われないのが人間だ、しかし

失ったものは、大切な家族、そして、全財産。

全てを失った私。

ドン底まで来て、全てを失った時、人は一変するか?

答えは、NOだ。

自分の馬鹿は自覚したが、欲求がなくなるかと言えば、無くならない。

自分を肯定する気はサラサラないが、それが、人間だと感じた、というのが正直な胸中だ。

自分の馬鹿が招いた結果が、今の自分の全て。

人は、他の動物よりも、高等な能力を授かっている。

知恵と工夫と考え方次第で、人生は、薔薇色にも変わる。

ただし、私のようにベクトルがマイナスに働くと、人生は台無しだし、家族には、死んでも償いきれず、そして、その思いを死ぬまで、背負っていく。

自分が招いた、代償だ、背負っていくしかない。

今は、後悔しても、もう、取り返しはつかない。

一線を完全に越えてしまった。

だからと言って、毎日、精進して生きてるかと言えば、そうは簡単に変われないのだ。

一進一退の毎日である。

恐らく、私のような境遇に、自分を追い込んだ人は、似たような思考になっているかも知れない。

多分、自分の馬鹿を責めて、追い込む。

自責の念に項垂れ、苛まれ、後悔し、更正しようとする。

正常ならば、こういう思考になる。

ただ、なかなか変われない。

壁を越えなければ、次のステージはない、苦しい。

ドン底だった時の境遇に、再び、返りそうになろうものなら、どうしようもない恐怖心に身を震わせてしまう。

自業自得ではあるが、過去に犯した過ちに、再び逆行しそうになると、狂いそうになる。

ただ、こういう気持ちになるということは、まだ、可能性があるのだと私は思っている。

正常だった自分には、すぐには、戻れない。

一進一退の中で、次第に回復させるしかない。

無理に全てを遮断すると、一時的な回復はあっても、ココロとカラダのバランスが完全に崩れる。

アンコントロールになると、それ以上の代償が返ってくる。

心身が、回復しなければ意味がない。

メンタルが壊れ、カラダも不調に陥る。

そういうことも、私は経験している。

次第に、徐々に、回復させて行こう。

でも、徐々にとは言え、こういう事態に陥る人は、40代~50代に多い。

私も、正にその年代。

仕事の挫折感や、ストレスが一番降りかかる年代、これが、負の欲を掻き立てる要因に繋がることを私は、否定しない。

立ち直りたいなら、考えよう、立ち直るのに、そんなに時間はない。

せめて、穏やかに生活できるように。

ちょっとずつ、そして、少し駆け足で。

立ち直るきっかけを与えてくださった方々

失くしたもの、お金の場合は、その返済、1人で考えていても、煩悩の赴くままに、突っ走った人ほど、その代償は大きい。

私もその1人だが、自分1人では、破滅の道しか残されていない場合がある。

そうなると、再生の機会も途絶える。

弁護士さん、医師に私は、大いに助けていただいた。

そして、立ち直る機会を与えて下さった。

正直に、誠実に、素直に打ち明けることで、道は開ける。

あとは、正常だった時の自分を取り戻すこと。

ここまで、多くの方々に、救っていただき、チャンスを与えて下さったのだから、変わらなければならない。

破滅してもおかしくない状況を、やり直しができるところまで、導いて下さった。

同じように、立ちいかなくなっている方は、まずは、法律事務所や弁護士さんに正直に、誠実にありのままを相談すること。

そして、根元が腐りかけている自分のココロの芯を、蘇らせるためにも、心療内科に行くこと。

今、心療内科は、一般の内科と同じように扱われるようになっている。

理由はどうあれ、それだけ、ココロが病んでいる人が多いということだ。

私が通う、心療内科も、毎日、予約で一杯だ。

そして、ここで、自分の症状を正しく伝え、カウンセリングと薬を処方してもらう。

借金が嵩んでいる人は、ココロが病む。

おかしな、心身の状態に陥る。

これは、私が経験したことなので、同じ悩みで、体調が思わしくない人は、心療内科に言くことを勧める。

薬は、症状に合致すれば、驚くほど、よく効く。

張り積めた、緊張感から、ほんの少しでも解放される。

まずは、リラックスできる状態まで、自分を引き戻すことが大切。

具体的な目標を決めて、紙に書く

私の負のスパイラルは、ある程度、見通しがついた。

それは、自分の恥をありのままにさらけ出して、正直に弁護士さんに相談したことで、弁護士さんが、寛容に受け止めていただいたこと。

ただ、私の場合、現在に至るまでの内容が、極めて悪く、当初は、認められる可能性が低いことも告げられていた。

それでも私には、そうするしかなかった。

駄目でも、そうするしかなかったのだ。

私の、極めて、タチの悪い行為を正直に話した。

包み隠さず話した。

それが、結果的に受け入れられたのかどうかは定かではないが、大いに、否決となる可能性が高かった事案だったが、承認されたのだ。

再生のチャンスを与えていただいた。

感謝しかない。

そして、精神的に病んでいた私を、こちらも献身的にカウンセリングしていただいた先生にも感謝している。

心療内科は、先生の質や人格が何よりも大切である。

今でこそ、そこかしこに心療内科はある。

ただ、心療内科医もピンキリで、患者に寄り添ってくれる医師もいれば、その程度の症状でわざわざ来るなと言わんばかりの医師もいる。

実際に、私が経験した結論だ。

間違いない。

心療内科医は、患者の心理状態に寄り添うことが何よりの薬だと認識されている心療内科医は少ない。

その、自分のココロの奥まで、さらけ出せると思える医師に巡り会えたことが、私にとってのもう1つのラッキーだ。

今も、通院を続けている。

先生の前に座るだけで、安心する。

そういう医師が、本当の心療内科医だ。

もし、心療内科で悩んでいる方がいれば、お教えする。

新幹線に乗っても、受診するだけの価値がある心療内科だ。

長くなったが、いよいよ本題。

助けて下さった方々に、チャンスを与えて下さった方々に報いるために、今度は、同じことを繰り返さないよう、自分を変える必要がある。

秘策は、1つ、具体的な目標を紙に書き、毎日それを見る。

それだけだ。

紙に書くと脳にインプットされ行動に繋がる事実

紙に具体的な目標を書こう。

いついつまでに、どうなるのか?

できるだけ、具体的に。

紙に書いて、毎日、それを見る。

毎日だ。

毎日、自分で書いた紙とその目標を見ることで、脳は、具体的な行動を取るようになる。

そうなるためには、どうすればいいか?

お金、人間関係、アルコール、過食症、拒食症、引きこもり、鬱など、どんな課題にも、効果があるのが、目標を紙に書いて毎日、見る。

こんな、単純なことで、課題が克服できる筈がないと思っている人は、永久に負のスパイラルから抜け出せない。

嘘でしょ、と思っても、試しにやってみる人は、行動が変わる。

行動が変わることで、変化が生じる。

一進一退でも、前に進んでいるという自覚が出始めると、人生は、好転する。

私が、実際に、実感したからのだから、それ以上の根拠はない。

目標を紙に書くと、それを脳が記憶し、潜在意識の中で、行動せよと脳が働く。

脳が指令を出して、課題を克服するような行動をし始める。

プラスに物事が運ぶと、もっとプラスに向かおうとする。

生活は、好転する。

悩みの内容は、どんな内容でも構わない。

深い悩みを、改善したいなら、目標を紙に書いて、毎日、それを見る。

たった、それだけだ。

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